2018年 06月 15日
第13回 眼科治療を語る会 その1(1072)
仲間内でやっている緑内障中心の眼科勉強会も、13回目となりました。湖崎先生のおかげです。仲間内なので、言いたい放題?ただ、言いっぱなしでは、意味がないので、ちょっと復習してみました。
第13回 眼科治療を語る会
2018年6月2日
1. ファイザー製品紹介:ザライーズ
確かに点眼は難しい。自分自身の事で言えば、頚椎に問題があるのか、上を向いた状態の維持は結構つらくて、この状態が悪化したら点眼は難しくなると思う。また、そのポジションを維持できたとしても、うまく眼表面に落とせない事も多く、点眼補助ツールは、有用かもしれない。ただ、それはあくまでメーカー側の言い分?そのメーカーの点眼ひとつだけをやり続ける限りにおいては、有用なのだろうが、他の点眼に変わったり、様々なメーカーの複数の点眼を使う場合は、有用とは言えないし、様々な種類の点眼補助ツールを使うのはかえって面倒だ。
前を向いたまま、点眼を目の前に持ってきて、ボタンを押せば、1滴眼に飛んでこないかなあ・・
2. リアルタイムアンケートセッション
①片眼緑内障症例に、PG関連薬を点眼する場合⇒片眼のみに点眼するのか、両眼にするのか・・・。まず、片眼緑内障というのが問題で、NTGでもPOAGでも基本両眼性と考えているので、どちらかの眼が明らかな緑内障で、反対の眼に緑内障がないように見える場合だろうか。この緑内障がないように見えるというのが、かなり追求した結果、つまりOCTの視神経周囲の解析もGCCの解析もシロであれば、悩むだろうが、PPGの可能性が少しでもあれば、私なら、年齢とか考慮の上、両眼点眼が基本だと考えている。完全にシロなら、特に若い人の場合、長期間PG関連薬を点眼しつずけると、片眼だけ睫毛が伸びて、充血や色素沈着・DUESなどで外観に大きな左右差が出てしまいそうで、そうならないように特別な対応をするかもしれない。
②PPGの治療をするかどうか。これは、他眼がどんな状態なのか、年齢はどうなのか・・・など様々な要因によって決まる。極端な事を言えば、90歳で、片眼PPGで他眼がほぼ正常なら、治療しないし。30歳台で、片眼PPGだが、他眼が進行していれば、絶対治療するということ。PPGと言っても、眼圧が25以上なら治療する確率高いし、眼圧10なら治療しないことも。まさにケースバイケース。
③PG関連薬からの治療強化は?PG製剤がよく眼圧下がるので、強化する場合、CAI単剤やβ遮断薬単剤の追加だと、眼圧下降効果が実感できないことが多いので、その合剤を入れてしまうことが結果として多い気がする。