第7回関西角膜セミナー その4 (1080)

f0088231_15203530.jpg
35℃を越える日々が続いている。若い頃と違って、夏は苦痛だ・・^^;


白内障手術における視覚の質と生活の質 慶応 根岸一乃 教授

流石慶応大学・・・って感じの講演。坪田先生しか知らなかったけど、この方も教授らしい(2017年から)。

術後の見え方を矯正視力でなく、QOLで評価。視力だけでは不十分。通常は高コントラスト視力だが、低コントラスト視力は?コントラスト感度・コントラスト視力・実用視力・眼内迷光値(前方散乱)・調節機能などでQOLを評価。

軽度の後発白内障で視力1.0でも、低コントラスト視力・眼内迷光値(グレア)・高次収差などは、ヤグで改善すると。QOLがアップしていて、視力1.0でもヤグの適応あることも・・。そこまで検査する必要があるのかどうかは不明だが、視力が出ていても、なんとなく見にくいと言われたらヤグの適応ありかも。我々医師が汲み取る所見だけではなくて、PRDpatient reported outcome(患者さんが、どう感じてるか?)が重要(⇒通常はアンケートで調べる)。

白内障と運転・骨折転倒・認知機能・・・・などが問題になってきたが・・・

白内障手術と睡眠

PSQI ピッツバーグ睡眠質問表 スコアが高いと睡眠障害(+)。白内障手術だけで、57%改善。もともと重症の睡眠障害も改善?白内障手術で睡眠の質がアップしている。『透明IOLvs 着色IOL』 では、透明IOLの方が更にいい。

iPRGC(内因性光感受性神経節細胞):ブルーライトに反応するRGCRGC1%ほどで、サーカディアンリズムに関与。視交叉上核にあってメラトニン分泌に関与。水晶体が加齢によって混濁すると、眼内にブルーライトが入りにくくなるが、透明IOLならブルーライトがしっかり入って睡眠が改善。着色IOLでは睡眠改善劣る?着色IOLのネガティブ部分。

※質疑:着色IOLの方が加齢黄斑変性予防・血圧低下・・と言われていたが、どっちがいい?若い人なら透明IOLを、高齢の人(核硬化(+))には着色IOLを?

白内障手術と運動機能

歩行速度 0.81.0m/s以下だと、死亡・疾患発症リスクが高い。白内障が進むと歩行速度が低下する。手術してアップする。歩行速度と余命関係がでていて、試算では男性2.5歳、女性1.5歳寿命が伸びる?また、白内障模擬患者で、視力が低下すると歩行速度も低下(←筋骨格系以外の要因は同じでも)(そりゃ、見えにくかったら歩きにくい・・・でしょうね)

近視と睡眠の質

強度近視の子供はPSQI(睡眠の質)が悪い。コンタクトレンズ使用者で睡眠効率良い。

白内障・屈折矯正手術と幸福度

主観的幸福感尺度(Subjective Happiness Scale: SHS日本版を用いて、評価すると、白内障手術でアップ(4.64.9)、レーシックでは5.25.34(もともと5点台の幸せな人たち?)

術前の幸福度は?両眼手術の人は低い。核硬化NS3以上が幸福度高い(メカニズム不明)。

先進国では4点台後半が普通?

※年齢が高い、術前幸福度高いほど術後も幸福度高い・・


by takeuchi-ganka | 2018-07-18 15:23 | Comments(0)

大阪市旭区にある竹内眼科医院です。開業医も日々勉強。


by takeuchi-ganka
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31