第29回日本緑内障学会 その2 (1091)

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シンポジウム5

徹底討論!緑内障 vs 非緑内障性視神経症

視神経萎縮がある場合、それが緑内障なのかそうでないのかは、緑内障っぽいのかそうでないのか、名人が決めるものではなく、科学的なメスが入るとどうなるか・・・そんなシンポジウム?

S51:Is the Optic NeuropathyGlaucomatous or Non-Glaucomatous? 緑内障性 vs. 非緑内障性視神経症 柏井聡 愛知淑徳大 (神経眼科の専門)

  1. 構造的変化 structural change
  2. 機能的変化 functional change
  3. 進行性 temporal change

1,構造的変化

①虚血性視神経症:73歳女性 動脈炎性AION(蒼白化する)、PCA閉塞・・・でも、1年ぐらい経過すると、視神経にノッチとNFLDがあり、外観は緑内障と同じ。区別不可能になる。

  • ※緑内障は、乳頭周囲の循環不全あり?PCAの低灌流?
  • 61歳女性 非動脈炎性AION もともと小さな乳頭で、視神経に陥凹(-) (※もともと陥凹ない)

②遺伝性視神経症:常染色体優性遺伝。外観は大きく異なる。両眼の視神経乳頭側が分節状に蒼白萎縮(乳頭黄斑線維束の障害)。OPA-1遺伝子異常。ミトコンドリア分裂・断片化して、神経節細胞のアポトーシスで、絶対回復しない。OPA遺伝子8種類あり、Nonsyndromic DOAOPA-1/4/5,syndromic DOA(OPA-1/3/8)

  • ※ミトコンドリア病
  • DOA vs NTG⇒ DOA:視力低下・トリタノピア・中心暗点・周辺正常・辺縁蒼白・DH(-)

2,機能的変化

圧迫性視神経症

  • NFLD型視野欠損+視力低下:外傷既往なければ、圧迫性。前立腺癌の視神経管へ転移
  • 1/4盲(左上)+視力低下:髄膜腫
  • 1/4盲+視力低下;内頚動脈瘤

  • ※治療で視力・視野回復。中心視力低下早いが、治療で戻る。
  • ※鼻側半盲、緑内障様であっても、視交叉病変除外しないように。内頚動脈紡錘状に、視神経圧迫。
  • ※正常の内頚動脈でも、(両側性)視神経圧迫多い。NTG41%(正常21%)。⇒視力低下・色覚異常・乳頭辺縁蒼白・・

3,進行性(時間的変化)

緑内障-1.0dB/年(半分は-0.5dB/年)。短時間でMD低下⇒動脈瘤圧迫。手術で視力・視野回復。


S5-2:The disc rim color ofglaucomatous optic neuropathy and compressive optic neuropathy 緑内障と圧迫性視神経症の乳頭色調 中野絵梨:

compressive optic neuropathyCON)とGONの鑑別は?視野欠損は軽くても腫瘍が大きなことも、圧迫解除されると改善するのが特徴。GONと思っていたら、急に視力低下・・動脈瘤に注意。CONGONの鑑別は、CONは乳頭全体が蒼白化するが陥凹浅いが、GONは乳頭陥凹深く拡大して、その後辺縁蒼白に。でも見た目では、上手く行かないことも多い(診断率21%?)。眼底写真から視神経乳頭部分を ImageJで解析。RGB成分を測定して判断(赤みに重み付け)⇒リム色調指数(DCIs)。CONで低下(赤みが少ない)。

DCI:正常>GONCON

リムの色調は?

乳頭血流PCA由来と前篩状板部の毛細血管血流(グリア柱内)が赤みの元だが、血流以外の要素は?グリアの柱構造には光ファイバー効果があり、柱構造が崩れると、血流保たれていても、白く見える。CONでは、NFS束も減るけど、血流の赤みを伝えるシステム構造が減少するので、より白くなる。

※眼底写真⇒AIGON。これはCONにも応用可能。




by takeuchi-ganka | 2018-09-25 13:47 | Comments(0)

大阪市旭区にある竹内眼科医院です。開業医も日々勉強。


by takeuchi-ganka
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