第29回日本緑内障学会 その3 (1092)

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※緑内障学会の復習をしていますが、難しい話が多いなあ・・

シンポジウム5

徹底討論!緑内障 vs 非緑内障性視神経症

S5-3:Optic nerve headmicrocirculation in patients with ADOA and glaucoma 緑内障と遺伝性視神経の乳頭血流

檜森紀子 東北大

提示症例は、29歳男性で、GCC低下しているが、視野異常は軽微(結果が乖離している)。OPA-1遺伝子異常(+) ⇒ ADOA(優性遺伝性視神経萎縮)と診断。この患者の視神経乳頭耳側のLSFGをすると著しい低下があった・・・。この疾患の有病率は、1万から5万に1人。幼少時から中等度視力低下。中心暗点・傍中心暗点。耳側蒼白の視神経萎縮あり、GCCcpRNFLともに低下。NTGとの鑑別が問題。ADOANTGLSFGで比較検討。ADOAは、視力・OCTデータ(GCCcpRNFL)・MBRも悪いが、視野(MD)は悪くないADOAの乳頭黄斑線維の脆弱性:篩状板後方は有髄神経。prelaminar RGCaxonは、無髄神経線維。この断面積も小さくて、ミトコンドリア異常の及ぼす影響が大きい。またミトコンドリア障害による血管内皮障害による血流低下も・・・・。


S5-4:The vessel density arounddisc and at macula in non-glaucomatous optic neuropathy 非緑内障性視神経症の乳頭・黄斑血管密度 東山智明 滋賀医大

  1. 球後視神経炎がステロイドパルスで視力回復した例で、GCCcpRNFLは、発症3ヶ月までに低下し、網膜血管密度(VDvessel density)は3ヶ月以降に低下。網膜厚が先で、血管密度は二次的変化の可能性(+)
  2. 虚血性視神経症(非動脈炎性):視野欠損部位に一致して血管密度減少。網膜厚も減少。
  3. 圧迫性視神経症(視交叉での圧迫)も同様に、視野欠損部位に一致して血管密度減少。これも網膜厚菲薄化に続発?
  4. AION急性期は?:血管密度低下?浮腫出血の為、詳細検討困難。※基本的に網膜厚に続発して血管密度減少?


S5-5:Macular vessel density inprimary open angle glaucoma 開放隅角緑内障における黄斑血管密度 庄司拓平 埼玉医大

黄斑部内層の毛細血管動態の変化は、緑内障における網膜神経節細胞の需要または供給血流量の変化及び網膜神経節細胞の活動性を反映。卵が先か鶏が先かは不明だが、緑内障疑いでも、OCTでの形態学的変化前に、血管密度に変化あるが、診断能力はなさそう。視野感度とは強い相関あり。形態よりも機能とよく関連。早期の構造的変化は、OCTで検出しやすいが、進行してしまうと、視野との関連は血管密度の方が有利。

FAZの大きさと真円率。中心視野が障害されると、FAZ面積拡大して、真円率下がる。緑内障眼の一部の症例において、大きく変化する症例がある。また黄斑部血管密度低いと、将来の緑内障進行が早くなる。

Wolfram syn:糖尿病網膜症、視神経蒼白、中心視野障害、黄斑部血管密度低下。LHONでも黄斑部血管密度低下。緑内障特有とも言い難い・・




by takeuchi-ganka | 2018-09-30 17:14 | Comments(0)

大阪市旭区にある竹内眼科医院です。開業医も日々勉強。


by takeuchi-ganka
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