新しい緑内障点眼 (1094)

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またまた?、またまたまた?緑内障新薬が登場した。今回の新薬は参天製薬と宇部興産から発売される「エイベリス点眼液0.002%」。主成分はOmidenepag Isopropylで、Omidenepagのプロドラックらしい。選択的EP2受容体作動薬と説明されているが、要するにPG関連薬のよう。

 現在、数ある緑内障治療薬の中で不動の第一選択薬のポジションをしめているのは、PG製剤。個人的には、ラタノプロスト点眼ですが・・。この薬が初めて登場したときの強烈な印象はまだ消えません。ラタノプロスト(キサラタン)登場まで、緑内障治療薬ファーストチョイスの不動の一位は、チモロールでした。このチモロールとサンピロを組み合わせが殆どだった時代に、ラタノプロストの登場は衝撃的で、下手な流出路手術以上の眼圧下降を示しました。その後様々な薬剤がデビューして、消えていったものもありますが、気がつけば10種類もの緑内障点眼が使用可能となっています。そうは言っても、PG製剤・β遮断剤・CAI・アイファガン・ROCK阻害薬の5種類ぐらいが現実的なチョイスですが。PG製剤がダントツのファーストチョイスなのですが、長らくこの薬剤を使っていると、最も困るのがDUESに代表されるPAPです。中には眼圧測定さえ困難になる症例も珍しくありません。このラタノプロストに代表されるPG製剤は、プロスタノイドFP受容体アゴニストと呼ばれて、8種類ほどあるプロスタノイド受容体(FPEP1EP4DPIPTP)の1つに作用しているようです。眼圧下降作用は、FP受容体だけじゃなくて、EP受容体にもあると聞いてました。受容体に作用したあとのプロセスは、若干異なって、前者がカルシウムイオン上昇・・・、後者がcAMP上昇・・・だと。FP受容体アゴニスト発売から、EP受容体アゴニストが発売されるまで、20年近くかかったということは、きっとそれなりの苦労があったのだと思います。

もし、ラタノプロストなみの強力な眼圧下降が得られて、DUESに代表されるPAPの危険性が低いのであれば、多少充血が強くても、炎症惹起作用が強くても、魅力を感じます。長期使用に伴う副作用は、治験担当医師でも知らないだろうし、実際使ってみるしかない。どうしようかな~・・・


by takeuchi-ganka | 2018-10-05 22:28 | Comments(0)

大阪市旭区にある竹内眼科医院です。開業医も日々勉強。


by takeuchi-ganka
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