第29回日本緑内障学会 その6 (1096)

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これはイルガチェフェG1だが、ウォッシュド。ナチュラルはちょっと怖かったもので・・・^^;


シンポジウム6

緑内障眼圧下降治療のエビデンス

1990年代に何故大規模スタデイが多数行われたか?隣の席で、Y先生が、お前知らんやろ・・・って顔で見てます^^; Health Affairs 1988(政府系の権威ある雑誌)で、眼圧下降エビデンスなしと発表されて、エビデンスが必要だったらしい。最新のエビデンスは、UKGTS

S6-1

Evidence of intraocularpressure reduction of preperimetric glaucoma-early glaucoma

前視野緑内障~早期緑内障の眼圧下降のエビデンス

伊藤義徳 東京慈恵医大

PPGにおいてエビデンスはあるのか?眼圧下降は必要なのか?無治療でいいのか?現時点では、明らかなエビデンスがない。(個人的見解だが、PPGをどう捉えているのだろう。視野異常はないけど、眼底写真的に、OCT的に・・・緑内障性変化がある眼? それとも、総合的に判断して、その眼はやがて視野異常が検出されるPOAG/NTGになる一歩手前の状態と考えるのか。もう何十年も初期の緑内障を見ていて、視神経に初期の緑内障性変化があり、例えばノッチがあってdisc hemorrhageNFLDがあって、まだ明瞭な視野変化が検出されていない眼って、山ほど見つかる。この時期を神経節細胞喪失ステージと呼ぶ事もある。経験的には、90%以上やがて視野変化が来ると判断するのだが、それで視野異常が出るまで治療しないって判断は罪作り的と感じるだが・・・)

今回FDTマトリックスを用いたスタデイ。マトリックスは、M細胞ダメージを検出。ごく早期緑内障の検出に優れている。中心視野障害は、10-2でもいいが、外側は302では早期検出が困難で、この点ではマトリックスの方がいい。高い眼圧は、鼻側周辺障害で、低い眼圧では傍中心部に障害が多く、眼圧レベルによって障害パターンが異なる。無治療時も治療時も眼圧は:鼻側階段>中心視野障害。PPGにおいても、同様で傍中心型(9眼)(14.1mmHg)より、鼻側周辺型(14眼)(16.9mmHg)の方が眼圧高かった。

OCTで異常を認めてから、視野計で異常が検出されるまでの経過と眼圧の関係について。ラタノ単剤治療。イベント解析で判断。PPGの無治療時眼圧は、進行(+)群>進行(-)群(有意差なかったが・・)、また進行可能性高い群>進行(-)(有意差あり)(※1416ぐらいの差)。また、ごく早期緑内障においても、ラタノ単剤で、⊿眼圧下降大きい(20%以上)と、視野進行抑制されていた。・・・・・治療のエビデンス(+)

S6-2

The relationship betweenmacular visual field and intraocular pressure in glaucoma

黄斑部視野障害と眼圧下降治療

坂上悠太 新潟大

ハンフリー視野計(HFA24-2 MD -6dB 以下の早期緑内障であっても、約 54% が中心 10° 以内に視野障害を伴っていた。 HFA30-2 を用いて長期の視野障害進行速度を検討し、POAG では眼圧値と、NTG では眼圧変動と相関。 

視力と中心窩閾値と相関。30以下だと視力1.0以下に。

 

HFA10-2 での感度低下の進行速度と眼圧との関係は?クラスタ内のTD(ベースライン) クラスタ1: -3.4Bクラスタ2:-14.5Bクラスタ3:-17.8Bクラスタ4:-7.2B、クラスタ5:-12.9Bと、クラスタ1が障害軽く、クラスタ3が障害強い。TD変化率はクラスタ1 -0.28dB/y (※変化率少ない)、-0.48、3-0.63、4 -0.5、5 -0.69クラスタ1の障害変化率が最も少なかった。やはり中心が障害されにくい。またPOAGと異なり、NTGとは眼圧と変化率に相関ないが、眼圧下降率とは、POAGNTGともに正の相関あった。

10-2のクラスタ分類:クラスタ1(PMB:乳頭黄斑線維束、重要)・2・3・4・5。

 レクトミー前後の眼圧下降と10-2の変化(55眼)。術前6年、術後4年、眼圧は14.810.03mmHgで、MD変化率は-1.01-0.19dB/Yと明らかに改善。視力は全体で低下。術前クラスタ1障害(+)群の評価は、クラスタ1TD変化率、中心窩の変化率は、術前と差なし。また、術前中心窩32dB以上だと進行止まるが、以下だと止まらない。


by takeuchi-ganka | 2018-10-13 07:17 | Comments(0)

大阪市旭区にある竹内眼科医院です。開業医も日々勉強。


by takeuchi-ganka
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