第29回日本緑内障学会 その8 (1098)


モーニングセミナー5 その悩み、解決します! ~緑内障診療に悩むとき~

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コスモス寺(般若寺)


MS-5

緑内障の進行評価に悩んだら 三木篤也 大阪大

進行評価:NTG の進行速度は、-0.36±0.94dB/。標準偏差が大きい、つまり個人差が大きい。遅い人はいいが、早い人だと70歳ぐらいで中途失明。緑内障は、初期診断も重要だが、その後は、診察の度に進行診断をすることになる。その方法として、トレンド解析とイベント解析がある。トレンド解析、通常MDスロープを求めることで、時間がかかる。時間をかけていいのならこの方法がいい。イベント解析は、ベースラインを作って、そこからの変化を毎回チェックする。イベントが発生したら進行と判断。早く進行の有無が判断できる。それ以外の方法としては、今後はOCTデータのトレンド解析

イベント解析としてのGPA:最初の2回をベースラインとして、進行の有無を判断する。△▲で表示。ある程度進行してしまうと、評価が困難になる。-15dBより悪いと使えない。また最低5回必要で、最低2年はかかるが、それでもトレンドより早い。トレンド解析は、MDVFIスロープ。MDスロープが最も使われているが白内障の影響大きい。-20B程度でパターン偏差からトータル偏差プロットに変化することに注意。バラツキが大きく、判断に苦しむことが多い。結局時間がかかって(5-7年?)困る。バラツキが少ない患者さんでも、6ヶ月に1回の検査で5年以上UKGTSは、2ヶ月に1回という超ハイペースで視野検査したので、2年で結果が判断できた。

※我々が最も知りたいのは、進行速度の早い患者さんの検出。何年もかかって、悪くなってから判断できても遅いわけです。眼圧が高くて、MD-15dBと悪くて、年齢が比較的若いなら、急速に進行していると判断するし、眼圧が低くて、-5dB程度で、高齢なら、進行速度は緩やかと判断する訳です。これが当たらないと臨床判断は苦しいものになります。大丈夫と思っていたら、急速に進行したり、本当は大丈夫なのに、濾過手術してしまっては大変です。

  • 重症度と目標眼圧設定(191614?!
  • リスク:乳頭出血・眼圧・年齢・落屑・・・これらがあれば、目標眼圧は更に下げる。
  • OCTデータ:定量データ・再現性の高さ・他覚的検査(※OCTデータと視野の不一致。早期はOCTが、末期は視野がその変化を検出しやすいので。)

早期緑内障(ここではPPG):OCT解析 緑内障疑いのトレンド解析

  •  視野異常(+) 2.02μm/Y ※2.5倍急峻。2.5年ぐらいで検出。視野なら4.5年。
  •  視野異常(-) 0.82μm/Y

※実は、現実にはエラーが多くて、そう簡単に綺麗なスロープを求めることは困難。segmentationエラー、センタリング・信号強度などをチェックしないと。segmentationエラーは、RNFL20%GCC7%も混じってくる。特に緑内障が進行すると多い。Floor effect:悪くなると変化がなくなる。

※結果としては、視野での判断には時間がかかるし、OCTはいいようだが、問題のあるデータが多くて、実は難しい。だったらどうすればいいやら・・・


by takeuchi-ganka | 2018-10-19 17:56 | Comments(0)

大阪市旭区にある竹内眼科医院です。開業医も日々勉強。


by takeuchi-ganka
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