第29回日本緑内障学会 その9 (1099)
2018年 10月 21日

モーニングセミナー5
MS-5 緑内障の治療に悩んだら 本庄恵 東京大
治療は十分なのかどうか?不十分・十分・過剰?
点眼 PG・β・CAI・α2・ROCK阻害の5種類の組わせ。
緑内障は進行する疾患。その速度は様々だが・・・。-0.27~0.41dB/Yぐらい。そんなに速くない。特にNTGは。①眼圧21以上:絶対下げる。②16-21は、進行したらより積極的に下げる。③16以下なら、できることはそんなに多くない。高齢・近視・落屑などハイリスク群はより積極的に治療へ。また速度が-0.26dB/Yでも、30歳なら心配だが、60歳ならあまり心配ない。治療によって、速度を変えてもゼロにはできないので、徐々に悪化することは避けられない。PPGをどうする?視野が正常であっても、神経節細胞は徐々に失われている訳で、リスクファクターがあれば、やはり積極的に?
眼圧はどの程度下げるべき?30%下げる?目標眼圧12mmHgを念頭に。眼圧変動。日内変動(最大5-7mmHg)・体位変動・長期変動・・・。ベースラインの決定(最低3回)。患者さんに伝えておく。治療効果不明になったら、片眼中止テスト有効。UGGTSで、20を16にできたら有意に進行抑制。とりあえず、PG入れて、20%下げて、ちょっと様子を見て、進行判断の上、次のステップへ。中にはPGのノンレスポンダーがいるので、要警戒。アドヒアランスにも注意。睫毛・眼瞼色素沈着・DUES・・にも配慮。
眼圧レベルだけでなく、眼圧変動にも警戒。DH(+)でも点眼強化・・。また副作用特に、呼吸器疾患に注意(COPD)。点眼は配合剤がいい?点眼回数少ないから?アドヒアランス向上?キサラタンをザラカムで2mmHg下がるのはこのため?
点眼補助ツールの有効性。実は点眼がうまくできてない人多い(さらっと書いているが大問題では・・)。
アレルギー・副作用:点眼の副作用は角膜に目が行きがちだが、角膜より結膜に多い・・。防腐剤フリー点眼の利用。実はBACフリーがアレルギー多いという事もある??

「そこからは急に視野悪くなる。」「『-6dB』を超えてたら、ちょっと焦って治療を」の記述に少し動揺しております。


両目MD-11前後、アラフィフ、近視性あり。現在眼圧14(ザラカム・アイファガナン)にて視野安定しております。
ベース眼圧が不明なのですが、24~18ほどだったと思います。
眼圧を下げていきたい思いと、使える目薬が減って、手術が早まるのも怖いと悩んでいたところ、それ以上に焦らなくてはいけない状況なのかと、不安でいっぱいです。
どの程度の積極的治療をはかるのがよいのでしょうか?この年から、目薬の種類が多いのは厳しいですか?安定したまま、様子を見るべきでしょうか? ご助言をお願いできれば幸いです。

とても救われた思いです。治療がんばっていきたいと思います。本当にありがとうございました。

もちろん目頭押さえて、15分以上はあけています。
ムコスタは以前、左右スローリークがあった為、今は止まっていますが差し続けた方がいいですよね。ドライアイ抑止というより、リーク予防のようです。
1日2回差してますが、寝る前にも差してます。問題ありますか?ベストな差す順番をご教示お願いいたします。

ネットの普及したおかげで、いいも、悪いも分からなくてなる時があります。T大ではスローリークにはムコスタが効果があったらしく、私もそれに当てはまったのかもしれませんね。

目薬を点眼する時間なんですが、12時間間隔で差すのが良いというのを聞きました。例えば、午前8時に点眼したら、午後は20時ということですよね。僕は今まで夜21時に2種類トラバタンズ・エイゾプト点眼して、翌朝8時にエイゾプトのみなのですが。目薬が最大に効く間隔は(眼圧を下げたい)どれが正解なのでしょうか?
あまり細かな事に拘らなくてもいいと思います。現在の点眼方法で十分だと思いますが・・・

あまり神経質にならず生きていければと思っています。
竹内先生、ありがとうございます。