第426回大阪眼科集談会 その2 (1103)

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秋は夕暮れ・・


6,多発性硬化症の治療薬フィンゴリモドにより黄斑浮腫を来したX連鎖性網膜分離症(XLRS)の1例 三本珠未 大阪大

X連鎖性網膜分離症(XLRS)(先天性網膜分離症):『遺伝子の異常を持ったお母さんから生まれる男子に発症』、車軸様黄斑分離(spoke-wheel)は必発で、周辺部の分離は50%ほど。

37歳男性。11歳で視力低下、阪大でXLRSの診断。34歳で多発性硬化症。多発性硬化症にステロイドパルスを2クールして、落ち着いていたが、再発してフィンゴリモド内服。2ヶ月後右眼に黄斑浮腫。阪大眼科へ。右眼はCMEというより黄斑分離があって、この所見は不変だったが、左眼のCMEwith軽度黄斑分離)は悪化して視力も低下したので、フィンゴリモド内服中止して、インターフェロンβ投与。その後CME改善。視力も改善。XLRSがあるので、フィンゴリモドによる黄斑浮腫はより発生しやすかった?

7,長期間経過観察中に再発したIRVAN1例 松山真弘 関西医大総合医療センター

https://takeganka.exblog.jp/29967412/ 

以前聴いた話。一般的に、周辺部に無血管野が多いが、今回は(-)

8,大角度の外斜視に対し斜視手術を施行し良好な眼位が得られたCFC症候群の1例 新木智子 大阪大

Cardio-Facio-Cutaneous Syndrome 81万人に1人。精神発達遅滞100%。初診11ヶ月。恒常性外斜視(30°)があり、両眼視機能獲得の為に早期手術必要と考えて手術(2歳以下)。両眼外直筋後転行って、正位に。視神経蒼白だが、視力0.4程度。

http://www.nanbyou.or.jp/entry/4096 

※眼科的異常:眼瞼下垂、屈折異常・斜視弱視、白内障、視神経低形成、視神経萎縮・・・

,副鼻腔炎による急激な眼球突出を来した乳児の1例 遠藤高生 大阪母子医療センター

一般的ではないが、年少児・易感染症患者においては、あり得る。08ヶ月女児。1週間前上気道炎がありインフル陽性で、タミフル内服数日後眼球突出(右)。CTで副鼻腔(上顎洞)の炎症が眼窩に波及。眼球変形。内視鏡下で大量の排膿を・・(肺炎球菌陽性)。

Chandler JR の眼窩内炎症の分類

  • グループ1炎症性浮腫
  • グループ2:眼窩蜂窩織炎
  • グループ3:眼窩骨膜下膿瘍
  • グループ4:眼窩内膿瘍(今回はこれ)
  • グループ5:海綿静脈洞血栓

※圧迫による眼球後方の角度(テントサイン):120150°(軽度炎症、術後視力良好)、120未満(緊急手術)。加療のタイミングを逃すと予後不良・・

※副鼻腔炎は何故?

10、異なる経過を辿った小児特発性視神経炎の2症例 杉本一輝 大阪大

症例1:14歳女性。右眼視力低下・視野欠損。メチルプレドニゾロン250mg3300mg3⇒中心暗点少し残すのみ。症例210歳女性。左眼視力低下・視野欠損(中心暗点)。治療なしで、視力・視野改善。両眼性が多くて、10歳以下は予後良好。12週みて、パルスするか判断。


by takeuchi-ganka | 2018-11-01 21:20 | Comments(0)

大阪市旭区にある竹内眼科医院です。開業医も日々勉強。


by takeuchi-ganka
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