第29回日本緑内障学会 その14 (1107)

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季節外れの花火が川向うで上がっていた。


やっと緑内障学会ネタも終了です。最終日疲れ切って、早めに退席しようと思ったら、後藤先生が登場して、話に引き込まれてしまった。千両役者です。


S10-4

Reconsidering of anti VEGFtreatment for neovasucular glaucoma 血管新生緑内障に対する抗 VEGF 療法を再考する

植木麻理 大阪医大

VEGF治療でNV抑える。レクトミ-しても出血少ない、やりやすい。成績も少しいい。開放隅角期に抗VEGF+原因疾患治療で、半数以上緑内障手術を回避できる。ただ、注意すべき症例として、68歳男性。PDRNVGPRP後も眼圧上昇し、緑内障点眼したが眼圧上昇してきて、抗VEGFして、眼圧下降。眼圧再上昇して抗VEGF。抗VEGFしている間に、視野障害進行。FAしてみると黄斑部に明瞭な虚血が・・。抗VEGFが関与している可能性。

※抗VEGF治療と血流低下の問題。緑内障・糖尿病網膜症に、血流障害・神経障害を起こすこともあり、やはり注意が必要。硝子体手術の周術期の抗VEGF治療の危険性について「警鐘。

質疑

硝子体手術と緑内障同時手術はありか?炎症強すぎない?植木:活動性の高いPDRには同時はしない。どうしても、やるならバルベルト。平形:アーメドは、眼圧が下がりすぎず、管理が楽なので行っている。アーメドは鼻側に。耳側にバルベルトする余地を残す。/慢性期のNVGは?植木:網脈絡膜循環悪い。眼圧それほど高くなくても視野異常進むことも。積極的に手術している。

 

S10-5

Dilemma on the treatment ofglaucoma associated with uveitis ぶどう膜炎に続発する緑内障治療のジレンマ

後藤浩 東京医大

面白い!役者やなあ・・・.。ぶどう膜炎続発緑内障と言っても様々なケースあり。閉塞隅角・開放隅角・・・メカニズム様々。原因も治療も異なるのに、十把一絡げにこの名前を使うのがおかしい。眼炎症学会を代表して、まず、名前がおかしいとクレーム(^o^) 典型的PSSCMV虹彩炎(内皮炎)。後者が前者と誤診されていること多い。水疱性角膜症の危険性あるのに。①68歳の男性のCMV内皮炎。視力いいが、眼圧低い。右視野障害。デノシン・フルメ・ルミガン・アゾルガ・アイファガン・・+ダイアモックス。ダイアモックス中止すると、眼圧15/28だった。よくある事だが、ダイアモックス中止しても眼圧上昇しないこともあり注意必要。手術へ(ロトミー)。②次に肉芽腫性ぶどう膜炎。ステロイド治療して何としても消炎に努める(生物製剤使うことも)。積極的に手術して眼圧さげておけば、大胆にステロイド使って消炎を図れる。濾過胞が維持されなくても、眼圧コントロールされることも多いし・・・。

S10-6

Uveitic glaucoma: From thepoint of view of a glaucoma specialist ぶどう膜炎続発緑内障 緑内障専門医の立場から

廣岡一行 香川大

眼圧変動大きい。眼圧上昇の原因が、ぶどう膜炎なのかステロイドなのか・・・。

70歳男性。肉芽腫性ぶどう膜炎。リンデロン・デュオトラバ・アイファガン・グラナテック・・左の視野進行。時々眼圧上昇するも通常はコントロール。常に上昇している訳じゃないので、手術時期が問題になることも。PEA+IOL+レクトミーして、プレドニン内服(1週間)。② 31歳男性。右虹彩炎・硝子体混濁あり、STTA。眼圧上昇。ステロイド点眼・タプロス・コソプト・・・・。ステロイド内服入れた後、眼圧58/29になって紹介。プレドニン10錠、ダイアモックス2錠、リンデロン・ルミガン・チモ・アイファガン・・。眼圧58の原因は?ステロイド緑ならロトミー、ぶどう膜炎緑ならレクトミーだが、ステロイド緑内障を疑って、ロトミーして、アイファガンコソプトで眼圧コントロール可に。(※後藤:58って数字はぶどう膜炎ではまずない。ステロイド緑内障に間違いない)

質疑

手術に踏み切るポイントは?

  • 廣岡:眼圧が20前後なら視神経・視野を見て判断。
  • 後藤:手術の時期を決めるのは、君(座長の丸山先生)の仕事だ。ステロイドのインプラントが眼圧上昇で実現しなかったが、非常に有効だった。だったらロトミー併用でやれば完璧?積極的なステロイド治療+ロトミー( interno )ってのはありかも。
  • 廣岡:隅角所見(PAS)、眼圧の高さ・変動などから、判断。
  • 後藤:チューブ?異物なんか入れて良い訳ないやろ。
  • 廣岡:例えばベーチェットで視神経障害で視野がどんどん悪くなる時、何が原因かわからないことは多い。たとえMCPが高くても、眼圧を下げるべく手術が必要なことあり。


by takeuchi-ganka | 2018-11-16 18:32 | Comments(0)

大阪市旭区にある竹内眼科医院です。開業医も日々勉強。


by takeuchi-ganka
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