眼科スタッフ教育講座 カラーコンタクトレンズ その2(1113)

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ナベサダを見るのには最高のステージだったかな。


その2

実態調査

この調査が問題で、アンケートに丁寧に答えてくれる優等生のデータは、実態に当てはまらない可能性。○日新聞が、今どき、昼間に固定電話にかけて世論調査しているようなもの?

障害がなくても受診する人

障害があってから受診する人

障害があっても、そのへんの薬で様子をみてから受診する人

障害があっても、重症化するまで受診しない人?

企業や国民生活センターのアンケートは、わざわざ時間を割いて強力してくれる優等生相手のアンケート。つまり①か②。コンタクトレンズ学会のアンケートも、障害があって眼科を受診した患者さんが相手のアンケート。つまり②。でも、カラコン装用者の多くは、障害があってもなかなか受診しない人たちが多く③か④。つまり実態調査として、国民生活センターでは実態を反映していない実態調査になる。

購入時の眼科受診?

1. コンタクトレンズ学会(障害があって眼科を受診した人に):13

2. 厚労省研究班(障害があって眼科を受診した人に):31

3. 国民生活センター(医療に関心のある人):41

4. 女子高生:2

5. 接客業女性:7

購入先?

1. コンタクトレンズ学会(障害があって眼科を受診した人に):ネット53%、大型ディスカウントショップ28(81%)

2. 厚労省研究班(障害があって眼科を受診した人に):ネット52%、大型ディスカウントショップ22(74%)

3. 国民生活センター(医療に関心のある人):ネット39%、大型ディスカウントショップ9(48%)

4. 女子高生:ネット79%、大型ディスカウントショップ15(94%)

5. 接客業女性:ネット84%、大型ディスカウントショップ9(93%)

2013年にフォーサムをカラコンの危険な実態を訴え、テレビも取り上げてくれたのだが、全て朝の番組で紹介したのみで、問題を起こしそうな人は見ていない?

カラーコンタクトレンズ問題

1,そもそもユーザーが眼科に行かない

2,レンズそのものの問題

3,日本独特の販売方法の問題(処方箋なしで買える)

カラコン眼障害の特徴

リング状SPKSEALタイプ・結膜下出血・びまん性SPK・浸潤

※患者さんはカラコンを入れたことを隠すことが多い。透明なコンタクト入れてやって来たりする。直前まで入れていても、そうだと言わない事多し・・・ことに注意して診療にあたるべし。

カラーコンタクトレンズ

安全性高い

安全性低い

1,色素封入部位

眼瞼側近くにサンドイッチ

表面平滑

角膜側or 近く、色素が露出

レンズ表面に凹凸(+)

2,Dk/t

24以上

24未満

   素材

グループ542 (高含水)

グループ1 (低含水)

   厚み

0.10mm以下

0.11mm以上

3,使用サイクル

毎日・2週間交換

1ヶ月交換、2ヶ月以上

大阪大学で、かつて『角膜クリニック』を作ったグループによる角膜上皮障害分類。このとき、演者がコンタクトレンズ障害パターンとして、ハードレンズの3-9時障害、ソフトレンズのスマイルマークパターンを記載。

カラコン障害が多い理由

厚労省は、承認レンズが悪いとは言いたくないので、患者が悪いといい、国民生活センターは、レンズが悪いと言う。メーカーは勿論ユーザーが悪いと言い、眼科医は、レンズもユーザーも悪いと言う?責任の所在は?

※カラコンによる眼障害発生しても、すぐに眼科へ行かない、まずOTCで治療。それでも治らない時だけ眼科へ行く。そこで怒られると更に眼科離れが・・・・このサイクルが最悪で、眼科医は叱らない事が大切。

コンタクトレンズ処方箋 (法制化されていない) ※不要なのは先進国で日本とドイツだけ。

コンタクトレンズ処方箋・適正販売に対する検討会(2016年)

2017926日厚労省の医薬・生活衛生局からの局長通知:『

https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11120000-Iyakushokuhinkyoku/0926.pdf#search='2017%E5%B9%B49%E6%9C%8826%E6%97%A5+%E5%8E%9A%E5%8A%B4%E7%9C%81%E5%B1%80%E9%95%B7%E9%80%9A%E7%9F%A5' 』

ここでも、受診勧告するように書いてあるが、受診義務はない。『「処方箋不要」、「検査不要」等の医療機関の受診が不要であると誤認させるような販売行為は不適切であること。』とも記載があるのだが・・

コンタクトレンズ処方箋を義務化すれば、眼科受診が必須条件となるが、そうはなっていない。一度承認されたコンタクトレンズは、承認が取り消されることはない。50年前に承認したレンズが今でも安全?(厚労省的には安全)。性能の悪いコンタクトレンズが淘汰されるには、他の先進国同様に、コンタクトレンズ処方箋に従った販売の義務化が必須。厚労省は、コンタクトレンズ診療は、『まるめ』にして診療報酬を低く抑え、自費診療に持っていこうと考えていて、眼科医のギブアップ待ち?もし、コンタクトレンズ処方箋が義務化すれば、実態調査でも明らかなように、非常に多くの未受診購入者が眼科を受診することになり、医療費増大につながるのは確実で、これでは困ると考えている・・・のかもしれない。厚労省(コンタクトレンズ自費診療)vs コンタクトレンズ学会(処方箋義務化) 勝つのはどっち?


by takeuchi-ganka | 2019-01-08 18:05 | Comments(0)

大阪市旭区にある竹内眼科医院です。開業医も日々勉強。


by takeuchi-ganka
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