第48回 関西医科大学眼科同窓会 春の勉強会 その2 (1142)

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急に青もみじが見たくなり、老いた母と京阪電車で・・・


4,黄斑部の滲出性網膜剥離を契機にネフローゼ症候群が発見された1例 大庭慎平

両眼の黄斑部に網膜剥離がありネフローゼ症候群が発見され、腎生検拒否、ステロイド点滴拒否、ステロイド内服のみだが軽快。その後カリーニ肺炎となり、近医へ転院希望され、まもなく死亡。SRDがあり外層浮腫あり。脈絡膜の写り方が原田病的でパターン不明瞭(この原因は不明)。比較的すぐに転院して死亡してしまった患者さんのようで、全身的背景が不明瞭。ネフローゼの治療をしてSRDが消失したが、網膜色素上皮ダメージが強くて、視力回復しないまま・・。よくわからないなあ・・

ネフローゼ症候群に伴う低アルブミン血症が原因の網膜剥離なら、網膜色素上皮ダメージがなくて、視力回復する筈だが、この症例は網膜色素上皮ダメージが強い。これがBDUMP?がん患者だったの? 『・・・・がん患者の両眼のぶどう膜にメラノサイトの増殖を引き起こし、滲出性網膜剥離や白内障が生じるparaneoplastic syndrome。主要な眼所見:Gass らは,1.眼底に多発する円形ないし卵円形の赤色斑(脱色素斑),2.フルオレセイン蛍光眼底造影にて斑状所見に一致した早期過蛍光,3.局所の母斑様隆起性病変を伴うぶどう膜の広範な肥厚,4.滲出性網膜剝離,5.白内障の急速な進行』

5,脈絡膜陥凹 (Foveal choroidal excavation )に脈絡膜新生血管を伴った3症例 久次米佑樹

様々な黄斑疾患にFCEを伴った症例の報告があるが、偶然なのか因果関係があるのか・・。その判断はなかなか微妙だろうが、通常の加齢黄斑変性がFCEでブルフ膜のダメージの強い部分から発生するのは理解しやすいが、PCVは何となく偶然のような気がする。説明に無理はない?ただ、『ポリープ状脈絡膜血管症に対する治療により黄斑部脈絡膜陥凹が改善した1例』こんな報告もあり、関連ないとも言えないのかな。

6,漿液性網膜色素上皮剥離に円形の網膜色素上皮欠損を認めた1例 切石達範

75歳女性。(加齢黄斑変性の)大きなSRDの中に円形のPEDVA0.7)。このPEDは扁平なPEDを伴っていて、その端っこにmicroripFAで漏出旺盛) ⇒網膜色素上皮円孔⇒不明瞭(網膜色素上皮円孔修復)⇒SRD(-)に。無治療で軽快。

※網膜色素上皮欠損部位:ハニカムパターン

https://www.nature.com/articles/eye2009193


by takeuchi-ganka | 2019-05-17 08:22 | Comments(0)

大阪市旭区にある竹内眼科医院です。開業医も日々勉強。


by takeuchi-ganka
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