第30回 日本緑内障学会 その1(1161) モーニングセミナー

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30回日本緑内障学会

今年でなんと30回目です。日本緑内障研修会がこの学会に発展してから30年。あのとき、30過ぎだったので、今60過ぎ^^; 岩田先生のような体力も・気力もないので、あと何年元気に学会参加できるかわからないけど、永井先生のおかげで、何とか今年も参加できました。参加前に、K氏から名古屋大と岐阜大が合併するって情報が入ってきたが、要するに

https://dot.asahi.com/print_image/index.html?photo=2019012300011_2

この一環なんでしょうね。東海国立大学機構って言うのかな。やがて全ての国立大学がこの構想に組み込まれるのかも・・。私学も連帯しないと、対抗できない?

例によって、それほど早起きするつもりはなくても、早朝覚醒してしまうので、余裕でモーニングセミナーへ。

モーニングセミナー4

シンプルに考えよう-超高齢社会における緑内障治療戦略-

緑内障初期の視野を長期維持するための治療戦略

中元兼二(日本医科大)

 

1,失明を避けるために:そんなことが簡単に出来たら苦労はしないなあ・・・と思いつつ。緑内障は失明するのか。統計で、失明原因のトップに返り咲いた緑内障だが、そんなにハイリスクなのだろうか。初診時既に相当進行してる症例なら、10年、20年先まで視機能を保つことは困難かもしれないが、そうでなかったら何とかなるもの・・・と考えていいのだろうか。日本が、超高齢化社会となっていることが諸悪の根源?ある意味そうかもしれない・・・。その昔、例えばこの緑内障学会が始まった頃(つまり30年前だが)、私は30歳前半だったが、当時80歳過ぎの人の緑内障視野にどれほど思いを馳せることができただろうか。徐々に悪化していて、まあまあと思っていても、80過ぎると結構な視野になっていることもしばしば。やはり早期発見・早期治療が重要という当たり前の話から。PPGや早期緑内障でもしっかり治療を・・

2,眼圧測定PPGをどう扱う?眼圧の高さと、進行性するかどうか・その速度が速いかどうかが治療するポイント。まずベースライン眼圧(最低3回)を測定して、治療に入るのだが、基本高いベースライン眼圧症例は、進行速いので要注意。日内変動があり、夜間眼圧高い症例の存在も考慮しておく。長期変動は重要で、いつ測定しても18以下なら進行は抑えられる(AGIS)。ピーク眼圧や変動幅が重要。変動幅3mmHg以下なら進みにくい。平均眼圧が低い場合、より長期眼圧変動が重要なファクターに。※リスクファクター:乳頭出血・大きい陥凹・眼圧長期変動大きい

3,治療薬選択:治療:目標眼圧を設定して、治療開始。まずはPG製剤。アドヒアランスを考えると、なるべく1回点眼がいいので、次はPG+βがいい。ブリモニジン点眼では視野進行抑制効果が期待されていて、DHが減少したという報告もある。ニプラジロールも、若い初期の患者さんにはチモより視野維持効果(+)

4,治療継続: 治療継続は重要だが、なかなか高い率を維持するのは難しい。PG製剤が一番。ただ、どうしても、治療開始初期の患者さんの脱落がある。超慢性疾患だし、治療は生涯にわたるし、経済的にも負担だし、自覚もないし、病識も乏しい状況で、定期的に点眼をしつづけるモチベーション維持は困難?しかも点眼の副作用が出てくるとなおさら。高齢になると、点眼そのものが難しくなる。まずは十分な説明が重要。


by takeuchi-ganka | 2019-09-13 06:48 | Comments(0)

大阪市旭区にある竹内眼科医院です。開業医も日々勉強。


by takeuchi-ganka
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