第30回 日本緑内障学会 その2(1162) モーニングセミナー

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視野の進行が速い高リスク患者への治療戦略

溝上志朗(:愛媛大)

Natural history of open-angle glaucoma. Ophthalmology. 2009 Dec;116(12):2271-6.

Heijl A1, Bengtsson B, Hyman L, Leske MC; Early ManifestGlaucoma Trial Group.

今となっては、ありえないスタデイで、Early Manifest Glaucoma Trial Group.による緑内障を6年間無治療で経過をみた報告。ベースライン眼圧がNTG17.7だが、HTG24.7PE23.1HTGPEがほぼ同じ。中にとんでもなく速い速度で悪化するケースがあり(-2dB/y以上)、それは殆どPE6年間で視野が悪化したのは、全体で68%だが、PEだと93%。つまりPEはほぼ全例悪化NTG56%と約半数だが、HTG74%とかなり高い。進行速度(MDスロープ)は、全体で-0.4と結構高めだが、治療時年齢が68歳以下だと-0.15と緩やかだが、68歳以上だと-0.57と速くなる。つまり加齢により進行速度は加速する。68歳以上のPEだと-1.66と超高速に。 演者の最高速経験例は、-3.38dB/Y。つまり5年間で-15以上の悪化。こんな事もある。

 騙されやすい急速進行症例として、①経過中に下方に弓状暗点が出たが、BRVO発症だった。②1/4同名半盲出現。心房細動からの脳梗塞だった。③てんこ盛り点眼処方による角膜上皮障害。

※読書・食事・歩行・・・・・・下方がQOLに大きな影響を与える(特に10度以内)。10-2検査は重要。

提示症例:40歳台の歯科医。-0.44の速度で、下方視野欠損あり、PGに最初からCAI+β追加して、進行止まった・・・(そんな簡単に評価可能かな)。CAI+βは、2種類あるが、CAIがさし心地を決めているようで、一方はよりしみて、他方はよりかすむ。(まあどっちでもいいような気がするけど・・、どちらも患者さんの評判はよくない。ただ、結構眼圧が下がるので、何とかお話の上使ってもらえるようにしています。)

l アゾルガ:ブリンゾラミド+チモロール  (ブリンゾラミド⇒エイゾプト) ※ちょっと霞む

l コソプト:ドルゾラミド+チモロール   (ドルゾラミド⇒トルソプト)  ※ちょっとしみる


by takeuchi-ganka | 2019-09-15 14:26 | Comments(0)

大阪市旭区にある竹内眼科医院です。開業医も日々勉強。


by takeuchi-ganka
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