第30回 日本緑内障学会 その4(1164) シンポジウム6

第30回 日本緑内障学会 その4(1164) シンポジウム6_f0088231_10033214.jpg


Driving ability in older glaucoma patient

加齢変化と視野 自動車運転能力と緑内障

[演者] 国松志保(西葛西 井上眼科病院)

http://urx.red/00Y5 

普通自動車免許の合格基準は、①両眼で0.7以上、かつ片眼でそれぞれ0.3以上 ②片眼の視力が0.3未満、若しくは片眼が見えない場合は、他眼の視野が左右150度以上で視力が0.7以上 ⇒ つまり中心視力が良好であれば、視野障害があっても問題ない。実際後期の緑内障患者さんで免許更新した人の90%は視力のみで、パスしている(自治医大)。これで問題なければいいのだが、

①奈良のケース:網膜色素変性症患者さん(42歳)の自動車事故(事故で初めて疾患がわかったケース)⇒無罪 ②旭川のケース:網膜色素変性症の患者さんの事故。視野狭窄が分かっていて、担当眼科医から運転控えるように言われているケースで、有罪に。これが判例集に載ってしまったので、今後要注意。患者さんが障害の程度を分かっていて事故を起こせば有罪になる可能性高い。

対策:国レベルの高齢ドライバーの対策が行われた。⇒事故原因の分析・事故防止対策・認知症対策・地域の支え・限定免許・自動運転・・・。有識者会議の提言では、視野障害に対応するように。⇒自主返納推進チラシに記載。また高齢者講習において、以前は水平のみの視野チェックだったが、新しい視野検査(エスターマンと相関がある)導入予定?警察庁からも通達として出ているので、今後普及。

運転能力と緑内障:認知症対策は徐々に普及してきたが、緑内障は?運転は上方視野が重要。実際の事故では左方、ついで上下が大切。ドライビングシミュレーター(DS):後期緑内障事故増加、右折してくる車との事故と下方視野欠損、求心性視野と飛び出し事故・・。更にアイトラッキング有するDSで調査を行った。⇒①軽度の視野欠損でも自覚症状(-)の場合のリスク。②高度の求心性視野狭窄(+認知症)。認知機能チェックも必要。

※なかなか難しい問題。DSによる教育も重要だし、免許返納が必要な場合もあるだろうが、自動運転が普及するしかないのかも・・・。


by takeuchi-ganka | 2019-09-23 10:04 | Comments(0)

大阪市旭区にある竹内眼科医院です。開業医も日々勉強。


by takeuchi-ganka
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