第30回 日本緑内障学会 その5(1165) シンポジウム6

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秋を感じるなあ・・

Arecipe for better patient adherence

点眼の選択とアドヒアランス

[演者] 溝上志朗(愛媛大)

1,うまく点眼ができない問題

これは大問題。高齢になるほど、点眼滴数が増え、眼との接触も増えてくる。眼表面に落とせない・・・。このため、アドヒアランス低下。自分でも何度も試してみたが、なかなか上むいて、点眼ボトルを適正位置に固定して、眼の表面に的確にすることは難しい。一番確実なのは、優しい配偶者にしてもらうか、寝転んで点眼。

慣れている筈の緑内障患者でも、若い人でも意外にダメで、これに視機能低下が加わると更にダメで、特に下方視野が悪いとダメダメ。ノズルが見えないので、接触すると確実なので、そうなってしまうも多いらしい。確実なのは、仰臥位点眼。特に75歳以上で・・。(62歳でもそうですよお・・・)

2,副作用

1)徐脈でびっくり。β遮断剤中止で改善。もう少しでペースメーカー入れるところだった。朝晩に起こる、原因不明の動機・息切れなどは、β遮断剤が原因かも。2)別の4例報告で、黄色い波・花飾り、色鮮やかな模様が家の壁に、実在しないフラッシュ、家の家具の色の変化・・・・全てβ遮断剤点眼で生じていたらしい。3)急に鬱状態になった症例も。

Ophthalmic Timolol Hallucinations: A Case Series and Review ofthe Literature. J Glaucoma. 2017 Sep;26(9):e214-e216.

※今まで、定期的にβ遮断剤のマイナス面の講演がある度に、なるべく排除しよう・・と思うのだが。

https://takeganka.exblog.jp/20543742/ 

3,認知症・うつ病・不安神経症

記憶障害多い。点眼忘れ。実行機能障害で、点眼が急にできなくなることも。

例:80歳、元大学教授。うまく点眼できるのだが、4剤入れて、眼圧20前後で、下方視野欠損。ただ、家族に点眼していることを確認してもらうようにすると、一気に眼圧下がった。脳血管性痴呆(まだら認知症)だった。

※外来高齢患者さんの多くが認知症である可能性が多いと考えて対応する必要がある。早めに手術してメンテフリー状態にするのがいいのだろうが・・・


by takeuchi-ganka | 2019-09-24 11:12 | Comments(0)

大阪市旭区にある竹内眼科医院です。開業医も日々勉強。


by takeuchi-ganka
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