第30回 日本緑内障学会 その9(1172) シンポジウム7

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シンポジウム 7
緑内障におけるOCT検査の革新と進歩

Evolution and transition of optical coherence tomography
OCT診断の進化と変遷 [演者] 安樂礼子(東邦大医療セ・大橋病院)

OCTの原理
板谷先生の2011年の論文 Medical photonis

1990年に山形大の丹野らOCTの原理を発表
1996年に初めてTD-OCTが商品化。
1997年TD-OCT(スキャン速度が100 A mode/sec)本邦導入。2002年Stratus発売。
2006年SD-OCT(スキャン速度が27,000~40,000 A mode/sec)診断能力向上・・。3次元も観察可能。cpRNFL,GCC評価が可能に。
2012年SS-OCT登場(スキャン速度100,000 A mode/sec)組織侵達性の高い長波長の光源を使い光の減衰が最低限に抑えられることから、網膜だけでなく脈絡膜・篩状板や前眼部の観察にも用いられるように・・LCの評価も(LC部分欠損・DHとの関連・LC厚など)。前眼部OCT(後眼部OCTより波長長い)では、UBMのように毛様体の観察は不可能だが、虹彩・隅角の詳細な形態評価が可能で、ブレブの評価も。
2012年OCT angiography:視神経乳頭・乳頭周囲のRPC、さらに黄斑部の血管密度・FAZの評価も可能になり、緑内障との関連も解明されつつある。

※お金がないと診断能力が低くなる・・・恐ろしい時代になったものだ。頑張って勉強して、お金があっても診断能力の低い連中にだけは負けないように、日々頑張らないと。ただ、気がつけば、OCTは眼科の必需品となってしまった。ちょっとムカつくけど、ないとやっていけない。一度その性能を知ってしまったら後戻りできない。だからと言ってメーカーは我々の足元見ないでくださいね。最初の頃の汚い画像のOCTはなくても我慢できたが、SS-OCTが出てくると流石に我慢できず飛びついてしまいました。ただ、OCTに限らず、医療分野では完成品とは言えないような機械をけっこう高い値段で発売してるんです。驚くほど多機能で営業の人さえ十分に把握できていなくて、本当に理解している人って開発の人だけだったりして。それに、わかりやすい取説ってあるの?通常の電化製品ならありえないのでは・・
※一般開業医としては、それは研究として有用なのか、日常診療に役立つのかが問題で、どれほど研究用に優れていても、日常診療に使えなければ意味がないのです。緑内障は超慢性疾患です。メーカーの方には、診断確定だけでなく、経過観察していて、本当に悪化しているのか、その速度はどの程度なのか。また、その評価の信頼性はどれくらいなのかを示してほしいです。やっと使いこなせたと思ったら、新しい器械が登場して、それまでの経験が台無しにならないようにしてほしいものです。ハンフリー視野のように、新しくなっても、継続して視野変化を評価できる進化の仕方がいいな。

by takeuchi-ganka | 2019-10-12 09:08 | Comments(0)

大阪市旭区にある竹内眼科医院です。開業医も日々勉強。


by takeuchi-ganka
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