第30回 日本緑内障学会 その12(1175) シンポジウム7

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曽爾高原にて

Evaluationof filtering blebs after trabeculectomy with polarization-sensitive OCT

前眼部偏光OCTによる線維柱帯切除術後の濾過胞評価

[演者] 國分太貴(東北大)

PS-OCTpolarization-sensitive OCT)による濾過胞の評価

光は特定の方向に振動しているが、コラーゲン線維・神経線維(配向性のある物質)を通過すると、位相差が出てくるが、これを検出するのがPS-OCT。これが組織の情報となるようです(よーわからんけど・・)。濾過胞内の組織情報(瘢痕化の程度)を提供してくれるので、濾過胞の状態(good function vs poor function)がわかる(らしい・・)。

PS-OCTpolarization-sensitive OCT):従来のOCTの強度画像(組織密度)に加えて、複屈折(birefringence)の画像が加わる。これにより、瘢痕組織の持つ複屈折情報が提供される。濾過胞の評価を行ってみると、機能しているものとしていないものが区別できる。瘢痕組織増加すると複屈折増加(定量的評価可能:位相遅延量を複屈折として定量的評価)。①びまん性②プレート状があり、②は濾過胞機能と関係。

基礎研究として、白色家兎にレクトミー(MMC vs 生食)。術後の組織とPS-OCTを比較検討。MMCでコラーゲン減少(複屈折低下)。つまりレクトミー術後、PS-OCTで濾過胞瘢痕の程度を観察可能で、薬効評価にも使えそう。

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The post-trabecular meshwork aqueous humoroutflow pathway using anterior segment OCTA

前眼部OCTAによって見えてきたもの(線維柱帯以降の房水流出路の非侵襲的可視化)

[演者] 赤木忠道(京都大)

前眼部のOCTAngio(前置レンズ使用):

  1. レクトミー後のブレブの血流(無血管、血管増殖)
  2. 血管新生緑内障(虹彩新生血管)

浅層 血管増加(NVG早期検出?)/深層 血管不変(治療前後でも不変)

これで房水流出路を見ることが可能かどうか。房水流出路は、主経路(90%)と副経路があり、ロトミーで線維柱帯をほぼ全周切開しても3050%の抵抗が残る。それがシュレム管より後方の抵抗。この部位を可視化してみたい?

  1. 前眼部OCT :なかなか全体像を見ることは難しいし、機能は評価困難
  2. 術中灌流圧上昇して、wash outされる静脈をみる。トリパンブルー前房内に入れて流れを確認する。
  3. ICG/フルオで流れをみる。
  4. 前眼部OCT Angio:低侵襲・簡便に機能評価可能。

表層:結膜血管

深層:強膜内の血管⇒房水流出と関係 !? 

  • 緑内障特有のパターンはない。
  • 血管密度(VD:鼻側>耳側、高齢で低下(非緑内障眼)、PG剤で増加、緑内障・高眼圧で上昇

MIGSの手術効果の予測可能かどうか?

  • 低いVD:術後眼圧有意に下降、術後点眼も少ない。
  • 高いVD:術後眼圧下がりにくい、シュレム管後方の抵抗上昇
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by takeuchi-ganka | 2019-10-18 19:30 | Comments(0)

大阪市旭区にある竹内眼科医院です。開業医も日々勉強。


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