第30回 日本緑内障学会 その16(1179) シンポジウム8

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竹田城 photo by kana



シンポジウム 8 イメージング研究の未来

S8-1 Intravital imaging of inflammatorycells in mouse subconjunctival tissue

結膜下組織における炎症性細胞の生体イメージング

[演者] 小島祥(熊本大)

http://reposit.lib.kumamoto-u.ac.jp/bitstream/2298/37605/6/igaku_kou2102youyaku.pdf#search='2%E5%85%89%E5%AD%90%E9%A1%95%E5%BE%AE%E9%8F%A1+%E3%82%A4%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%B3%E3%82%B0+%E7%B5%90%E8%86%9C'

今まで、濾過胞を通常のOCTで観察していて、濾過胞の瘢痕化に房水内のMCP-1が関わっていることが分かった。去年の谷原先生の須田記念講演の記録をチェックしてみると、『創傷治癒過程の解析。過剰な創傷治癒過程が成績を悪化させる。濾過手術の創傷治癒過程が特殊なのは、ここに房水が関与していること。レクトミー前でも後でも、白内障手術(現在の極小切開でも)すると成績が悪くなる。房水中のサイトカイン:MCP-1, IL-8, IL-6↑が原因。白内障手術後、房水中のMCP-1は術後1年経過しても上昇していて、この高いMCP-1が濾過手術成績を悪くしているまた白内障手術によって、水晶体上皮が房水と接触すると、上皮間葉転換して増殖し、そこからMCP-1が産生され続ける。これで濾過手術成績不良に。レクトミーのフラップから房水が漏出する幅の長さ(濾過裂隙:術後創傷治癒の程度の指標?)とMCP-1濃度が関連していると。結膜炎症細胞の4次元イメージイング処理してみると、MCP-1が関与。創薬のターゲットに・・』って話があり、この最後の部分のお話かな。

結膜下の瘢痕化の状況を組織学的にではなく、生体でイメージングする方法。4Dイメージング?⇒ 2光子顕微鏡で観察可能に。細胞を蛍光標識した実験動物(eGFP発現トランスジェニックマウス)を用いて、炎症惹起した結膜下の炎症細胞の正体は、マクロファージ優位の炎症細胞だった。

※質疑:細胞サイズ、動き、寿命・・などの要素を考慮すれば細胞種類の同定はより確かに。マクロファージの動きもいつも止めればいいわけではなく、時期によっては動いてくれた方がいいのだと・・・中澤先生

 10-0ナイロン縫合で炎症細胞の動きを調べた。緑が、eGFP陽性細胞で、赤がローダミンが入った血管で、青が自家蛍光でコラーゲンが多い組織eGFP陽性細胞(緑)は、時間経過とともに数も増加して、動きも活発になっている。濾過手術モデルでは、eGFP陽性細胞は激しく増加していたが、炎症強すぎて解析困難だが、MCP-1が多いと炎症細胞遊走を促して、線維化、濾過手術失敗すると考えている。MCP-1の効果を調べる為に、アイカップ内の液体を生食からMCP-1(+)に。血管内から組織へ、組織中の細胞の数・速度が増加。これが、CCR2 antagonistで抑制された。Rock阻害薬(K115:リパスジル)の創傷治癒抑制効果は?これで前処理して、MCP-1による細胞の動き抑制できた。瘢痕抑制効果への期待。


by takeuchi-ganka | 2019-10-27 11:10 | Comments(0)

大阪市旭区にある竹内眼科医院です。開業医も日々勉強。


by takeuchi-ganka
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