関西医大眼科同窓会 秋の勉強会2019 その1 (1185)

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関西医大眼科同窓会秋の勉強会

教育講演 黄斑浮腫の診断と治療 高橋教授

総論

1)黄斑浮腫の原因疾患

 網膜血管病変・脈絡膜疾患・ぶどう膜炎・網膜変性疾患・眼内手術・薬物投与・・・・

2)黄斑浮腫の治療

 レーザー・抗VEGF・ステロイド・手術・・

3)黄斑浮腫の病態

  1. 内側血液網膜関門の破綻がメイン
  2. 外側血液網膜関門の破綻も関与
  3. 硝子体牽引

4)黄斑浮腫の病理

 ヘンレの線維層:中心窩周囲の外網状層に嚢胞、より重症では内顆粒層にも嚢胞が。

 FA:リークとプール ※花弁状

各論

1,糖尿病性黄斑浮腫

  1. 局所:MAからの漏出、硬性白斑沈着
  2. びまん性:毛細血管由来の漏出(黄斑部の広範囲で)+網膜色素上皮バリアの破綻

  1網膜膨化 2 CME(最初は外網状層で重症化すると内顆粒層にも) 3 SRD

 ※長引くとCMEへ。やがて外顆粒層・EZIZが障害されて(つまり視細胞障害)視力低下。

治療

  1. 局所:MA直接凝固(漏出部位を焼く)
  2. びまん性(治療困難だが・・)
  • 1steroid asisted PCSTTAして網膜浮腫改善した後に光凝固・・) 
  • 2) ビト
  • 3)抗VEGF(複数回必要だが有効)

2,網膜静脈閉塞症(BRVO/CRVO

  • 急性期:血管閉塞、血管外漏出、浮腫、嚢胞、SRD・・・。
  • 慢性期:シャント形成、新生血管、MA、漏出、浮腫

OCTでは網膜出血の為、その後方うつりにくいが、CMESRD・・

※実はSRDを伴いやすい。RVO83.5%に。中心窩には逆三角形のミュラー細胞、浮腫で外境界膜に牽引、破綻、SRDへ。

BRVO:急性期には出血・CME(当然上下で大きく異なる)。中心窩下に出血多い(視力悪い)。慢性期に浮腫再発(MAからの漏出で)することあり。MAを直接凝固が効率的。抗VEGFは何度も必要になるが、良好な視力維持可能。

CRVO:網膜内層反射亢進(虚血)すると視力低下。抗VEGF・ビト

3,網膜細動脈瘤

 高齢女性に多い。網膜前・網膜下出血(中心窩下)、網膜膨化・浮腫・SRDも。

 治療:光凝固。動脈瘤を軽く炙る感じで焼くといい・・。OCTAで良く見える。原理的に血流(+)なら見える。光凝固して血流が途絶すると映らないので、効果判定も可能。見える(血流(+))なら再発あり。

4,MacTel(黄斑部網膜血管拡張症)

Yannuzziの分類

Type1 典型的症例。毛細血管拡張、毛細血管瘤、浮腫(+)。血管瘤を直接凝固が基本だが、不明瞭なら間接凝固。抗VEGFも有効だが・・

Type2 浮腫(-)CME。これは治療法なし?浮腫(-)、中心窩の嚢胞様変化、right angle venule、外層欠損、ミュラー細胞変性疾患。

5,AMD2型・1CNVRAPPCV

治療は抗VEGF,PDT

6,慢性CSC6ヶ月以上続くSRDCME、視力低下

7,ぶどう膜炎:サルコイドーシス・ベーチェットはCME起こしやすい。

8,その他

※網膜色素変性症:CME(+)、視力低下、FAプーリング(+)(-)、網膜色素上皮ポンプ機能低下、ミュラー細胞脆弱・・・。治療:CAI、ステロイド点眼、STTA、抗VEGF

※宇山先生の名前が少なくとも2回出てきました。一つはヘンレ線維層の説明の時、ここに水が貯留しやすくて、CMEになるのだと・・・。もう一つは、CMEが続くと視力は低下するのだが、いつも0.3だと・・。


by takeuchi-ganka | 2019-11-23 14:50 | Comments(0)

大阪市旭区にある竹内眼科医院です。開業医も日々勉強。


by takeuchi-ganka
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