2020年 04月 17日
第124回日本眼科学会 予習 その5(1204)
シンポジウム 3
眼に関する幹細胞研究と治療への応用
体性幹細胞を用いた角膜内皮再生医療の開発 同志社(小泉範子)
https://takeganka.exblog.jp/27852126/
2017年に聴いた話から、どれだけ進んでいるのだろう?抄録は2017年と変わっていないような・・
ヒト iPS 細胞由来の網膜神経節細胞を用いた視神経疾患の病態解明と治療の研究 国立成育医療研究センター(東範行)
RGCをiPSから作成する。しかも遺伝素因をもつ疾患では患者の細胞から作成できれば、疾患細胞モデルができる。遺伝的素因がなくても、様々なストレスを与えることで疾患細胞モデルはできる。
https://www.ncchd.go.jp/press/2017/20171130.html
『皮膚由来のiPS細胞やES細胞を培養し、外から形態形成遺伝子などを導入することなく、培養条件のみによって、自動的にiPS細胞やES細胞から網膜神経節細胞に分化させることができる、画期的な細胞技術』らしい。『神経の成長を亢進する神経栄養因子や成長を妨げる抑制因子を投与すると、視神経細胞の発生や軸索に大きな変化がみられ、その変化は投与した化合物の濃度と相関』していたらしい。これで、『薬物の効果を定量的に検討することが可能』となり、『有効な薬物評価』が可能に。『軸索は、眼の網膜から脳の中へ複雑な道のりを経て伸びています。発生期におけるこの道のりを経路探索(pathfinding)といい、各道程で方向を誘導する物質が働いています。』この物質について研究が進んだと。