第438回大阪眼科集談会 その1 (1235)

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田んぼの中にどーんと出現した秋桜畑(近江八幡)

徐々にWebに慣れてきたけど・・・出不精になりそう・・

 

1 HTLV1関連ブドウ膜炎(HU)2

○冨田真未、田上瑞記、坂井 淳、三澤宣彦、本田 茂(大阪市大)

①バセドウで治療中の39歳女性。左眼霧視。血液検査で、HTLV-抗体陽性。診断的硝子体生検行い、PCRHTLV-ⅠのDNA検出されたので、診断確定。②ATLで治療中の56歳女性。既往歴に骨髄移植・GVHDCMV肺炎。両眼霧視で、左眼圧上昇。血液検査でHTLV-抗体陽性、可溶性インターロイキン2受容体高値。豚脂様KP、硝子体混濁(+)診断的硝子体生検で、Flower-like T cell(+)IL-6 > IL-10PCRHTLV-1DNA検出ATLの眼内浸潤。当面ステロイド点眼で・・

https://yahoo.jp/Kv0rrk

ATLは、九州・沖縄に圧倒的に多く、ついで近畿地方特に大阪に多い。

※甲状腺眼症と関連(+)

 

2 放射線治療から約30年後に脳腫瘍を発症した網膜芽細胞腫の2

○中川典彦、森本 壮、中尾武史、相馬剛至、下條裕史、西田幸二(大阪大)

leiomyosarcoma,mengioma これが2次癌?網膜芽細胞腫の再発ではない。遺伝性の網膜芽細胞腫に放射線治療すると、長期後に2次癌発生しやすいらしい。現在は化学療法が主流だが、2000年ぐらいまでは、放射線治療がメインだったので、まだまだ要注意?

 

3 白血病治療が硝子体手術予後に影響したと考えられる増殖糖尿病網膜症の1

○延藤綾香、河本良輔、小林崇俊、大須賀 翔、佐藤孝樹、喜田照代、池田恒彦(大阪医大)、横手耐治(大阪医大第一内科)

47歳男性。長らくDMを放置?かすみ、視力低下があって、眼科で、硝子体出血・網膜出血・Roth(+)。その後2年放置した後、内科で、HbA1c 11.7%の糖尿病があって、慢性骨髄性白血病も疑われた。要するに、長期間ほったらかしのDMがあって、高血糖が続いていたようで、眼科受診時は、右眼PDR左眼PDR,硝子体出血、NVG。白血病がなくても、失明のリスクが非常に高いパターン。左眼は、何度か硝子体手術したが、失明。右眼はPRPができて、硝子体手術も行えて、何とかレスキューできたようです。

※どこまで白血病が関わったんかなあ・・。手つかずで、PDR・硝子体出血・NVGになってしまった、比較的若い人って、何をしてもダメな気がするけど・・・・

 

4 片眼性視野障害の原因が下垂体卒中であった1型糖尿病の1

○上野隼也、平山公美子、山本 学、河野剛也、本田 茂(大阪市大)

47歳女性。主訴は左眼霧視。下方視野欠損(+)。ただこの症例も糖尿病。血糖627HbA1c15.8というとんでもない数値。DM1年前までは治療して安定していたので、治療中断後急速悪化したようで、1ヶ月前から頭痛あったが、CTでは異常(-)。今回、MRIで下垂体卒中、視神経圧排(+)。経過観察のみで、下垂体小さくなり、視野もフリッカーも改善。

http://www.j-endo.jp/modules/patient/index.php?content_id=68

https://www.jstage.jst.go.jp/article/endocrine/86/Supplement-1/86_25/_pdf 

※症状は通常脳卒中とほぼ同じで、視力・視野異常が明瞭でないと想定しにくいし、CTでは検出困難らしい。MRIでも難しいとか・・


 


by takeuchi-ganka | 2020-10-21 09:29 | Comments(0)

大阪市旭区にある竹内眼科医院です。開業医も日々勉強。


by takeuchi-ganka
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