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第440回 大阪眼科集談会 その2 (1248)

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Very asymmetric ectasiaの特徴

○中尾 元1)、高 静花1)、井上亮太1) 2)、前野紗代1)、小林礼子1)、中尾武史1)、大家義則1)、相馬剛至1) 前田直之3)、西田幸二1)(大阪大1)、シード2)、大阪市3)

https://takeganka.exblog.jp/30529010/ 

自分のブログの記事から。円錐角膜について⇒

『原因不明。比較的多い(0.05%)、思春期に発症して通常30歳ぐらいまで進行(実際はその後も緩やかに進行)、アレルギー疾患を合併しやすく、通常両眼性。非炎症性(??)・進行性疾患。実質が薄くなり、前方へ突出、頂点偏心、不正乱視。VogtstriaeFleishers ring (フルオ(-)でブルーフィルターで見える)。左右非対称の事も多い。片眼性もあり?角膜トポでみても片眼性なら、FFKC?Form fruste keratoconus?) 現在は、Very Asymmetric EctasiaVAE)と呼ぶらしい。言葉の定義として、片眼性なら角膜拡張症と呼び、円錐角膜という場合は、両眼性。』らしい・・。

要するに、ほぼ完全に片眼性の円錐角膜であるVAEに特徴はあるのか?アトピー・アレルギーがあり、利き手が右手で、擦る癖が強い人は右側にVAEが生じやすい・・と推定したが、そうでもないらしい?

 

7 視神経乳頭周囲に網膜下出血を伴う乳頭部出血を生じた1

 ○中野雄一郎、芳田裕作(泉大津市立病院)、本田茂(大阪市大)

※そう言えば、ちょっと乳頭が腫脹しているようで、出血があったり、その周囲に網膜下出血が出たりするものの、それ以外に全く症状がないので、追求することなくスルーした症例が何例かあった記憶があるが、それがIHAPSHIntrapapillary Hemorrhage with Ajacent Peripapillary Subretinal Hemorrhage)だったのかなあ・・・(というかそんな症例をそう呼んでいるだけらしいけど)。提示症例は51歳女性で、視力異常なし。乳頭出血・網膜下出血・乳頭浮腫がありその後硝子体出血生じたが、マ盲点拡大以外なにも異常なし。

http://www.cleverjournal.net/eJournals/ShowText.aspx?ID=21&Type=FREE&TYP=TOP&IN=&IID=3&isPDF=NO 

 

8 当院における線維柱帯切開術(眼内法)の術後成績とリパスジル点眼の関連の検討

○前田敦史、尾辻 剛、三木克朗、南野桂三、西村哲哉(関西医大総合医療センター)、

髙橋寛二(関西医大)

グラナテックが効く症例が、LOTが効くのか、グラナテックを前投与しておくと、LOTが効きやすくなるのかが微妙だが、一応、グラナテックは傍シュレム管結合組織(細胞外マトリックス+線維柱帯細胞)に作用して、流出抵抗を下げるとされているが、加えて、上強膜静脈圧も下げる?だから、LOTを行ったときにより眼圧が下がりやすい・・・のかな^^;

※ https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5995263/

⇒グラナテックは上強膜静脈圧を下げる?

 

9 球状角膜に全層角膜移植を行った一例

○田邉ゆき、吉川大和(大阪医大)、長嶋泰志(高槻病院)、奥村峻大(高槻赤十字病院)、

向井規子、田尻健介、池田恒彦(大阪医大)

球状角膜にPKPやりにくいのだが、2回行ってなんとか・・・。1回目より2回目の方が、瘢痕肥厚があり手術やりやすかったらしい。


by takeuchi-ganka | 2021-02-11 11:25 | Comments(0)

大阪市旭区にある竹内眼科医院です。開業医も日々勉強。


by takeuchi-ganka
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