2021年 02月 11日
第440回 大阪眼科集談会 その2 (1248)
6 Very asymmetric ectasiaの特徴
○中尾 元1)、高 静花1)、井上亮太1) 2)、前野紗代1)、小林礼子1)、中尾武史1)、大家義則1)、相馬剛至1) 前田直之3)、西田幸二1)(大阪大1)、シード2)、大阪市3))
https://takeganka.exblog.jp/30529010/
自分のブログの記事から。円錐角膜について⇒
『原因不明。比較的多い(0.05%)、思春期に発症して通常30歳ぐらいまで進行(実際はその後も緩やかに進行)、アレルギー疾患を合併しやすく、通常両眼性。非炎症性(??)・進行性疾患。実質が薄くなり、前方へ突出、頂点偏心、不正乱視。Vogtstriae、Fleisher’s ring (フルオ(-)でブルーフィルターで見える)。左右非対称の事も多い。片眼性もあり?角膜トポでみても片眼性なら、FFKC?(Form fruste keratoconus?) 現在は、Very Asymmetric Ectasia(VAE)と呼ぶらしい。言葉の定義として、片眼性なら角膜拡張症と呼び、円錐角膜という場合は、両眼性。』らしい・・。
要するに、ほぼ完全に片眼性の円錐角膜であるVAEに特徴はあるのか?アトピー・アレルギーがあり、利き手が右手で、擦る癖が強い人は右側にVAEが生じやすい・・と推定したが、そうでもないらしい?
7 視神経乳頭周囲に網膜下出血を伴う乳頭部出血を生じた1例
○中野雄一郎、芳田裕作(泉大津市立病院)、本田茂(大阪市大)
※そう言えば、ちょっと乳頭が腫脹しているようで、出血があったり、その周囲に網膜下出血が出たりするものの、それ以外に全く症状がないので、追求することなくスルーした症例が何例かあった記憶があるが、それがIHAPSH(Intrapapillary Hemorrhage with Ajacent Peripapillary Subretinal Hemorrhage)だったのかなあ・・・(というかそんな症例をそう呼んでいるだけらしいけど)。提示症例は51歳女性で、視力異常なし。乳頭出血・網膜下出血・乳頭浮腫がありその後硝子体出血生じたが、マ盲点拡大以外なにも異常なし。
http://www.cleverjournal.net/eJournals/ShowText.aspx?ID=21&Type=FREE&TYP=TOP&IN=&IID=3&isPDF=NO
8 当院における線維柱帯切開術(眼内法)の術後成績とリパスジル点眼の関連の検討
○前田敦史、尾辻 剛、三木克朗、南野桂三、西村哲哉(関西医大総合医療センター)、
髙橋寛二(関西医大)
グラナテックが効く症例が、LOTが効くのか、グラナテックを前投与しておくと、LOTが効きやすくなるのかが微妙だが、一応、グラナテックは傍シュレム管結合組織(細胞外マトリックス+線維柱帯細胞)に作用して、流出抵抗を下げるとされているが、加えて、上強膜静脈圧も下げる?だから、LOTを行ったときにより眼圧が下がりやすい・・・のかな^^;
※ https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5995263/
⇒グラナテックは上強膜静脈圧を下げる?
9 球状角膜に全層角膜移植を行った一例
○田邉ゆき、吉川大和(大阪医大)、長嶋泰志(高槻病院)、奥村峻大(高槻赤十字病院)、
向井規子、田尻健介、池田恒彦(大阪医大)
球状角膜にPKPやりにくいのだが、2回行ってなんとか・・・。1回目より2回目の方が、瘢痕肥厚があり手術やりやすかったらしい。