2021年 06月 20日
第442回 大阪眼科集談会 その3 (1269)
7 複視を初発症状とした肺癌の一例
○冨田真未、園部智章(市立岸和田市民病院)、本田 茂(大阪市大)
59歳男性。複視、左眼痛。左眼視力低下(0.08)。MRIで左眼上直筋(?)の腫大
その後肺がん、胸膜炎、リンパ節転移、肝転移、腹膜播種・・・そして上直筋にも転移?化学療法で、眼所見改善したが、失明。その後死亡。
8 アーメド緑内障バルブのプレート周囲に巨大な嚢胞が形成され、眼球偏位をきたした1例
○根元栄美佳(大阪医薬大)、小嶌祥太(大阪医薬大三島南病院)、三村真士(第一東和会病院)、髙田悠里(大阪回生病院)、前田美智子、河本良輔(大阪医薬大)、植木麻理(奈良市)、杉山哲也(茨木市)、喜田照代(大阪医薬大)
成績良好につき、最近増加しつつあるアーメドやバルベルト。糖尿病網膜症が原因のNVGにアーメド入れた4ヶ月後眼球運動障害。アーメドのプレート周囲に巨大嚢胞発生(MRIで確認)。嚢胞切除、AGV摘出して、新しいAGV挿入。
9 視神経萎縮を伴った脊髄小脳変性症(SCA)7型の一例
○咲尾眞以、森本 壮、下條裕史、西田幸二(大阪大)
https://www.shouman.jp/disease/details/11_24_062/
36歳男性。比較中心暗点、視力低下、視神経やや蒼白で、GCC異常(+)。頭蓋内精査、神経内科受診で脊髄小脳変性症の診断。遺伝子診断でSCA7。
※SCA1眼球運動障害、2緩徐眼球運動、3外眼筋麻痺、6注視眼振、垂直方向性眼振、7黄斑変性、視力低下、28外眼筋麻痺、眼瞼下垂。通常SCA7は網膜色素変性を伴ことが多いらしいが、今回はちょっと異なる?