第2回 Hoenzaka Ophthalmic Conference (1271)

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AIによればヒメウイキョウ。つまりキャラウェイらしい・・

Webなので、『Hoenzaka Ophthalmic Conference』という名の勉強会を聴いてみた。

国立大阪じゃなくて、大阪医療センターの勉強会。部長の大鳥先生は大阪で残り少なくなった緑内障の専門家。やはり部長が緑内障専門の病院っていいなあ・・

1,最初の演題は、緑内障の中心視野障害の検出にアムスラーチャートをが使えないか・・・というもの。勿論、見逃しては大変だし、アムスラーチャートは使えるだろうけど、OCTで中心視野障害が疑われるなら、102でもすればいいと思うのだが・・。まあ、全ての患者さんにアムスラーチャートを渡しておくのはありかもしれないけど。

2,白内障術後の悪性緑内障。

以前、UBM検査外来を担当していたこともあり、何度か経験した。IOL挿入眼にしては、前房がやや浅いなあ・・・というときは、要注意。もともと閉塞隅角緑内障を起こしやすいような眼に起こりやすい気がする。有水晶体の悪性緑内障のように、前房が極端に浅いとか消失したりはしない。チョット浅い程度?眼圧が上昇してきた時、ピロカルピン入れたりすると逆効果。IOLは前方移動するので、当然少し近視化する。原因は、房水が毛様体ブロックで後方に流れているのが原因なので、虹彩・水晶体嚢・硝子体切除をしっかり行えばいい・・・筈。

3,IOL位置異常異常に起因する続発緑内障

これって、位置異常が眼圧上昇の原因なのかどうかが問題では? IOLがぐらぐらしている眼で、前房が浅くなり、隅角が閉塞したり開放したりする症例はあるが、むしろ、もともとPEに伴う開放隅角緑内障があって眼圧上昇していることが多いのではないだろうか。前者なら、IOL位置異常を修正するだけでいいだろうし、後者なら、ロトミー追加が必要な気がする。問題は、眼圧上昇の原因を見極めることでは・・・


by takeuchi-ganka | 2021-07-09 17:50 | Comments(0)

大阪市旭区にある竹内眼科医院です。開業医も日々勉強。


by takeuchi-ganka
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