皮膚科領域とクロスしそうな疾患 その2 (1283)
2021年 08月 10日

2,カポジ水痘様発疹症

3,伝染性膿痂疹
虫刺・湿疹などを引っかいた傷や、擦り傷が細菌感染し、それを手で掻きむしって、広がっていく。今日の臨床サポートによれば、水疱性と非水疱性があり、『水疱性膿痂疹では小水疱が形成され、その後、黄色の漿液を内包する弛緩性水疱が形成される。それが破綻すると茶色の薄い痂皮が形成される。通常黄色ブドウ球菌でこれが殆ど(ある報告では98%)。非水疱性膿痂疹は丘疹から始まり、その後、周囲に紅斑を伴う小水疱を形成し、さらにその後、表面に黄色の痂皮を形成する(化膿性レンサ球菌)。』 年齢は0歳から7歳ぐらいまで、夏に多い。7割はセフェム系抗生物質が有効で、残りはMRSA。
※多くの場合、ガーゼや包帯で患部を覆ってあれば、登園・登校を制限することはないが、眼の周りだとやりにくいかも。
※発疹の分布が、カポジ水痘様発疹症ほど集まっていない筈