第448回大阪眼科集談会 その2(1253) 

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いい香りが・・


3 急性骨髄性白血病に対する骨髄移植後寛解期のGVHD発症中にみられた眼底白斑の1

〇長富友里、居 明香、河野剛也、山本 学、本田茂(大阪公大)

※GVHDhttps://ganclass.jp/kind/all/hematopoietic/gvhd.php (※)

 60歳女性。AMLで化学療法後、HLA一致非血縁骨髄移植。1ヶ月ほどで、GVHD発症。GVHDは、通常、『同種移植から数週間のうちにおこる、下痢や皮膚の発疹、黄疸などの急性症状と、移植してからかなりの時間が経過してから皮膚が硬くなったり、口内炎などができる慢性症状があります。また、症状の程度も、治療の必要がない軽いものから命に関わるものまでさまざまです。(※)』

今回は飛蚊症。両眼眼底後極部の網膜深層に白斑が多発OCTでは網膜色素上皮隆起・網膜深層高輝度病変(脈絡膜循環障害→網膜色素上皮症)。自然に寛解して再発なし。(MEWDS類似眼底所見)

GVHDでリンパ球が脈絡膜や網膜色素上皮下へ浸潤したもの?白血病細胞の浸潤?

4 乳頭ピット黄斑症候群に併発した全層黄斑円孔に対し、硝子体手術を施行した1

〇杉浦 楓、盛 秀嗣、石本敦子、山田晴彦、髙橋寛二(関西医大)

Pitmacular syndromeは、pitに連続した剥離だと思っていたけど、提示症例はschisis。ただ中心窩は剥離していて、MHがある。この全層MHが珍しいらしい。手術は翻転したILMをピットとMHに充填。Schisis改善しないので、乳頭耳側に光凝固(200μm100mW0.2sec10発)。それでも改善しないので、2ヶ月後追加光凝固して改善へ・・。手術が有効だったのか、光凝固だけでも良かったのか、併用したから治ったのか・・・?

5 横静脈洞狭窄に伴ううっ血乳頭に対しステント治療が奏功した1

〇川口奈都美、坂本万寿夫、日下俊次(近畿大)

https://visual-anatomy-data.net/circulatory-system/vein/illust/koumakujoumyakudou.html

24歳女性。右眼網膜前出血・硝子体出血、両眼のうっ血乳頭。頭蓋内圧亢進(+)だが、MRI異常(-)MR-venography(MRV)行って横静脈洞狭窄が疑われた。最近、特発性頭蓋内圧亢進症の原因の一部が横静脈洞狭窄による慢性的な脳静脈還流障害との関連があると考えられていて、血管内ステント治療が行われている。この症例にもステント治療が行われ、うっ血乳頭改善。

※なぜ狭窄したのか、出血したのか・・は不明。


by takeuchi-ganka | 2022-06-13 10:22 | Comments(0)

大阪市旭区にある竹内眼科医院です。開業医も日々勉強。


by takeuchi-ganka
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