第448回大阪眼科集談会 その3 (1254) 

第448回大阪眼科集談会 その3 (1254) _f0088231_17464021.jpg
だみ声で鳴き続けるヨシキリ@淀川河川敷


6 PR3-ANCA陽性で結膜下に肉芽組織増殖を認めた壊死性強膜炎の1

○浅尾和伸、橋田徳康、北口善之、丸山和一、西田幸二(大阪大)

74歳男性。両眼網膜剥離術後。右眼結膜下に腫瘍性病変。切除したら、肉芽組織で悪性所見(-)。その後、広範囲に強膜が菲薄化してきたので、免疫内科で精査。血液検査で、PR3-ANCA陽性で、多発血管炎性肉芽腫症(GPAが疑われた。副鼻腔炎、COPD、後腹膜腫瘍(+)で、GPAと診断。ステロイドパルス、メソトレキセート、再度ステロイドパルス、エンドキサンパルス行い、寛解へ・・・・。

※切除が良かったのかどうか・・・

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ANCA関連血管炎:(順天堂大学病院 膠原病リウマチ科のHPから)

https://www.juntendo.ac.jp/hospital/clinic/kogen/about/disease/kanja02_24.html

抗好中球細胞質抗体(antineutrophil cytoplasmic antibodyANCA

好中球細胞質に対する自己抗体己抗体:間接蛍光抗体法の蛍光染色パターンにより

l Pperinuclear-ANCA ⇒ myeroperoxidaseMPO):MPO-ANCAELIZA法)

l Ccytoplasmic-ANCA proteinase3PR3):PR3-ANCAELIZA法)

全身型ANCA関連血管炎

1. 顕微鏡的多発血管炎(microscopic polyangiitis MPA) ※MPO-ANCA陽性

2. 多発血管炎性肉芽腫症(granulomatosis with polyangiitis GPA) ※PR3-ANCA陽性

3. 好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(eosinophilic granulomatosis with polyangiitis EGPA) ※MPO-ANCA陽性

MPO-ANCAMPAEGPAの、PR3-ANCAGPAの疾患標識抗体である。

多発血管炎性肉芽腫症(GPA

好発年齢は男子3060歳代、女子は5060歳代が多い。発熱、体重減少などの全身症状とともに、①上気道の症状:膿性鼻漏、鼻出血、鞍鼻、中耳炎、視力低下など

②肺症状:血痰、呼吸困難など

③急速進行性腎炎

④その他:紫斑、多発関節痛、多発神経炎によるしびれ・感覚異常、運動機能異常などが生じる。

一般的には①⇒②⇒③の順序で起こるとされる。検査所見はCRPなど炎症反応上昇、PR3-ANCAの上昇が見られる。画像所見では胸部レントゲンでの肺多発結節、副鼻腔CTMRIで骨破壊性病変などを認める。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

7 ハードコンタクトレンズが7年間結膜嚢内に迷入していた1

〇大里崇之1)、三村真士2)、佐藤陽平2)、藤田恭史2)、奥 英弘1)、喜田照代1)(大阪医薬大1)、大阪市2)

上方の結膜嚢にHCLが迷入して7年経過し、肉芽組織で包まれて腫瘤形成。上眼瞼を翻転すると、瞼結膜に腫瘤。中央に白色の腫瘤?そこからHCLが出てきた。その後長期のHCL装用患者にありがちな眼瞼下垂があり、それを手術。

HCLが裏返って迷入したので、中でトラップされて出来なかったのかも。


by takeuchi-ganka | 2022-06-15 17:47 | Comments(0)

大阪市旭区にある竹内眼科医院です。開業医も日々勉強。


by takeuchi-ganka
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31