第5回Abeno Ophthalmic Seminar その1(1218)
2022年 11月 04日

そろそろかなあ・・・
1,大阪公立病院における自己抗体陽性視神経症
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メモ:視神経脊髄炎スペクトラム障害NMOSD neuromyelitis optica spectrum disorder
全国調査が行われ、
- l 抗AQP4陽性12%
- l 抗MOG陽性10%
- l どちらも陰性77%
急性期の治療は、まずステロイドパルス
ステロイド抵抗性の場合、①血液浄化療法 又は ②免疫グロブリン大量点滴
その後、ステロイド内服・免疫抑制療法。基本ステロイドの長期内服が行われてきたが、その副作用を回避する意味もあって、分子標的薬(・・・mab)による治療が行われつつある。
※エクリズマブ(補体C5に対する抗体)、サトラリズマブ(IL-6受容体に対する抗体)、イネリビズマブ(CD19に対する抗体)・・・
再発率 エクリズマブvs 対照群:0.025 vs 0.35 非常に有効らしい・・
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視神経脊髄炎スペクトラム障害の中で、抗アクアポリン4抗体陰性の患者の一部において、抗MOG抗体陽性症例がある。
https://www.cosmic-jpn.co.jp/lecture/?confirm=ok&mca=3&ca=1443159328-314652&id=1516768866-272086
⇒抗MOG抗体陽性視神経炎の診断と治療、特徴は・・
- l 「男女比はほぼ同等、もしくはやや男性に多い」
- l 「視神経乳頭型が多い」
- l 「MRI所見で眼窩内前方の視神経に高信号を示しやすい」
- l 「ステロイド治療に感受性が高い」
- l 「視力予後が良い」
- l 「再発しやすい」・・
抗AQP4抗体陽性視神経炎の特徴
- l 「9:1で女性に多い」
- l 「眼痛が少ない」
- l 「MRI所見で眼窩内後方の視神経に高信号を示しやすい」
- l 「ステロイド抵抗性が多い」
- l 「再発するが、抗MOG抗体陽性ほどではない」
※ミエリンオリゴデンドロサイト糖蛋白質(MOG:myelin-oligodendrocyte glycoprotein)は、視神経内に存在するグリア細胞の1つであるオリゴデンドロサイトの表面に発現する蛋白質。
- 症例 17歳女性 左眼乳頭浮腫、視力(0.3)、CFF14、傍中心暗点.。ステロイドパルス後、漸減して視力(1.2)へ。
- 症例 18歳男性 眼痛・発熱、視力(0.15)、CFF18、傍中心暗点。排尿障害、髄膜炎症状あり神経内科へ。抗MOG抗体陽性。ステロイドパルス3クールして、ステロイド漸減。視力回復。
※再発多いので、ステロイド漸減には注意を払う。半年間は、プレドニゾロン15mg維持すべき・・