第5回Abeno Ophthalmic Seminar その2 (1220)
2022年 11月 08日


次々と登場する新しい抗VEGF薬のスタデイの結果は、短期的には徐々に良好な成績になってきているが、長期成績はそうでもない?4年後(HORIZON)視力はベースラインに戻り、7年後(SEVEN-UP)更に悪化。長期戦に勝つ方法はあるのだろうか?投与方法としては、固定・RPN・TAE・modified TAE・・・様々だが、TAEが長期的には良さそう。
ドロップアウト症例には、様々な理由があるはず。だいたい、結構な経済的負担をせおいつつ、遠くまで通院して、長い間待たされて、いつまでも注射つづける。挙げ句、本人的には満足のいかない結果だったりすると、ドロップアウトしない方がおかしいぐらい(・・・個人の感想です)。
通院が面倒・経済的理由・体調悪化・・・など仕方のない部分も多い。数年で50%ぐらいドロップアウト。ただ、頑張ってTAEを継続できれば、それなりに成績は残せると・・。
※悪化しやすい症例を見極めて注意深く・・・(大型CNV、PED、IRC、VMAなど)
※PAEM(PDT induced acute exudative maculopathy):PDT後急性発症する滲出性変化。
※ブロルシズマブ:新しい抗VEGF薬。有効で、投与間隔を更に延長可能。但し副作用もあり。虹彩炎・硝子体混濁・網膜血管閉塞など・・
https://www.mhlw.go.jp/content/10800000/000655557.pdf
妙なネーミングだなあと思っていたバイオ医薬品の呼び方だが、今頃やっと理解できた。モノクロ抗体が、・・・・マブ(例えばラニビズマブ)で、受容体分子類が・・・セプト(例えばアフリベルセプト)。
l monoclonal antibody ⇒ mab
l receptor ⇒ cept
バイオ医薬品のジェネリックにあたるものが、バイオシミラー(と呼んでいる)。
眼科領域でもバイオシミラーが出始めた。ラニビズマブBSは、ルセンティス(ラニビズマブ先発品)と全く同じと考えて良いらしい。
一番新しい薬剤(バビースモ)で治療を受けた場合の自己負担(1回)
諸制度を利用したとして、8000から51510円。かなり高いなあ・・
中外製薬のHPから引用
