2023年 03月 08日
第6回大阪眼科アカデミー その1(1235) 緑内障と転倒や転倒恐怖感

緑内障と転倒や転倒恐怖感 名古屋大 結城賢弥
厚労省の人口動態統計のデータが示されたが、日常生活の事故死の最も多い原因は、窒息・溺死・交通事故よりも転倒転落だった。窒息はお餅など?溺死は風呂での事故だろう。この事故死の原因第一位転倒・転落死と、緑内障性視野欠損は深い関わりがあるのだろうか。この転倒による死亡は、高齢になると指数関数的に増加している。子供はこけても擦りむく程度だが、老人は命取り。しかも女性が圧倒的に多い。そう言えば、転倒して、顔を内出血だらけにして、来院される患者さん結構多い気がする。
https://1manken.hatenablog.com/entry/2022/04/09/jikoshi
緑内障で、視野が狭くなったら、当然転倒しやすいだろうし、上方視野よりは、下方視野の方がリスク高そう。進行しなければ、慣れてくるだろうが、進行するとハイリスク・・・いくつかスタデイされていて、視力が悪く、下方視野障害のある女性は転倒して、怪我しやすい。 白内障手術をして視力が回復すると転倒しにくくなる。緑内障が進行すると、転倒恐怖感が強くなる。特にある程度中心視野が保たれていて、下方周辺視野が障害されていると、恐怖感が強い。
※日本転倒予防学会:https://www.tentouyobou.jp/
こんな学会が存在することは知りませんでした。