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神経眼科のお勉強 その1 (1243)

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この季節くすのきの花の放つ芳香が凄い・・一番いい季節かも



菅澤淳先生 (大阪医科薬科大学)の「神経眼科的瞳孔異常について」という講演を聴いたのだが、神経眼科領域は、そもそも話を理解する為の基礎知識が不足しているので、そこから始めないと・・・。長い道のりになりそう^^;


神経眼科のお勉強 その1 (1243)_f0088231_19162032.jpg

副交感神経優位の状態では、瞳孔括約筋には興奮性の刺激が(瞳孔散大筋には交感神経から抑制性の刺激)優位となり縮瞳となる。交感神経優位の状態では、その逆で、瞳孔散大筋に興奮性の刺激が(瞳孔括約筋には、副交感神経から抑制性の刺激)優位となり散瞳する。二重相反神経支配という複雑な状況下にある(らしい)。

瞳孔の大きさは、人によってかなり異なるが、成人で明所で4mm程度。0.5mm以上の左右差があれば、anisocoriaと呼ぶ。年齢によっても異なり、10歳ぐらいが最も大きく、加齢とともに小さくなってくる。毎日、無散瞳で眼底検査していると、瞳孔がちょっと大きいとまだまだ若いとか、小さいともう年やなあ・・などと感じてしまう。瞳孔の大きさは、一定ではなく、常に動揺していて、hippusと呼ぶらしい。

※瞳孔括約筋の方が筋力強い。




by takeuchi-ganka | 2023-05-10 19:19 | Comments(0)

大阪市旭区にある竹内眼科医院です。開業医も日々勉強。


by takeuchi-ganka
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