2023年 05月 10日
神経眼科のお勉強 その1 (1243)

菅澤淳先生 (大阪医科薬科大学)の「神経眼科的瞳孔異常について」という講演を聴いたのだが、神経眼科領域は、そもそも話を理解する為の基礎知識が不足しているので、そこから始めないと・・・。長い道のりになりそう^^;
副交感神経優位の状態では、瞳孔括約筋には興奮性の刺激が(瞳孔散大筋には交感神経から抑制性の刺激)優位となり縮瞳となる。交感神経優位の状態では、その逆で、瞳孔散大筋に興奮性の刺激が(瞳孔括約筋には、副交感神経から抑制性の刺激)優位となり散瞳する。二重相反神経支配という複雑な状況下にある(らしい)。
瞳孔の大きさは、人によってかなり異なるが、成人で明所で4mm程度。0.5mm以上の左右差があれば、anisocoriaと呼ぶ。年齢によっても異なり、10歳ぐらいが最も大きく、加齢とともに小さくなってくる。毎日、無散瞳で眼底検査していると、瞳孔がちょっと大きいとまだまだ若いとか、小さいともう年やなあ・・などと感じてしまう。瞳孔の大きさは、一定ではなく、常に動揺していて、hippusと呼ぶらしい。