2023年 06月 21日
第454回 大阪眼科集談会 その1(1249)

第454回大阪眼科集談会
集談会は家でだらだら聴講。楽な椅子に座って、珈琲を飲みながら、時々止めてトイレも行けるし、楽ちん。これに慣れると、会場へ行くのが本当に億劫になってきた・・・
1 再発性角膜びらんの経過中に感染性角膜炎を発症した1例 〇谷口隆英(市立池田病院)
再発性角膜びらん(RCE)は、勤務医の頃は記憶にないが、開業してからは、非常によく見る疾患のひとつ。頑固に何度も何度も再発するケースもある。典型的な場合は、以前引っ掻いてできた角膜びらんとほぼ同じ形のRCEが見られることもある。ただ、感染と絡んだ経験はない。提示症例は、RCEとして典型的なものなのか不明だが、一旦寛解した後に、突然感染性角膜炎。グラム陰性桿菌っぽい浸潤病巣で、角膜全体が浮腫混濁。
2MRSA角膜潰瘍治癒後に、Candida albicansによる前部眼瞼炎を認めた小児の一例 〇向井規子(市立ひらかた病院)

眼瞼炎
①眼瞼縁炎
・前部眼瞼縁炎
1)感染性(黄色ブ菌、ニキビダニ・・・) 2)非感染性
・後部眼瞼縁炎(≒MGD):分泌減少型MGD/分泌増加MGD
②眼瞼皮膚炎
背景が複雑な症例だが、意識不明の小児に兎眼があって、MRSAによる角膜潰瘍後に、ちょっと普通じゃない感じの前眼部眼瞼縁炎となり、病巣からCandidaalbicansが分離された。レアケースかな・・
3 トーリック眼内レンズにおける経時的な軸ずれについての検討 〇吉永 優(大阪大)
正確な計算・VERIONを用いた軸合わせ、術後の回旋予防・・・などの努力で、問題のない結果に。ただ、高価な器械を使って正確に軸合わせ行っても、意外に問題は、粘弾性物質を抜く時や開瞼器を外す時に潜んでいるのかも・・
4 当院で実施したマイクロパルス毛様体レーザーの術後成績 〇岡﨑智之(大阪大)
誰でも簡単に行えて、しかも繰り返しできて、合併症なく眼圧が十分下がるのなら、こんなにいい手技はないのかもしれないが・・・・。現実はどうなんでしょうね。手術成績の報告としては、126症例でスタートして、1年後は28例だし、対象症例もバラバラで、どのような症例に行ったら、どの程度の効果があるのかどうか、ちょっとよくわかないけど、眼圧が下がるのは確からしい。大きな合併症もないみたい・・・
5 小児用接触式広角眼底カメラ3機種の比較 〇堂本 綾(近畿大)
RetCam3が一番いいみたい。PanoCamは、持ち運びが便利?3nethraは安いのが魅力?
1. https://www.maycare.net/pdf/kensa/retcam3.pdf
2. http://www.re-medical.co.jp/products/visunex/4809/
3. https://www.forushealth.com/3nethra-neo.html