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第52回関西医科大学眼科同窓会 春の勉強会 その1(1252)

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52回関西医科大学眼科同窓会 春の勉強会

令和5618

加多乃講堂

入局してから、39年にもなる。来年で40年。なんだかあっという間だ。この体感速度だと、あの世へ行くのもあっという間かなあ・・・。あの頃、あんなに若くて元気だった同期の中にも、そろそろリタイヤする連中が出てきた。眼科医になって39年、色んな事があったけど、自分はそのキャリアに相応しい仕事ができているのだろうか・・と自問自答しながらの日々だったような。上をみても下をみてみきりがないが、ごく普通の開業医としては、まあまあなのかなあ・・...(  -

自分的には、とっくに普通の風邪となったウイルス感染症だが、世間的にもようやく5類相当になったのを受けて、久しぶりにZoomでもTeamsでもない関西医大で同窓会に出席してきました。何故かまだマスクを離せない人もいる中、若干寂しい集まりの同窓会。活気がないなあ・・・(理由知ってるけど)。そういえば、医局員が講堂の後方の席に座っていたけど、あれはあかんよなあ・・・マイク係以外の医局員は、前方の席におらんと。まあ、私が言うことじゃないけどね。

 最後に全員での集合写真撮影終了後、駐車場で、私のしょぼい車の前を後輩の超高級車がすり抜けていく。羽振りがいいなあ・・と羨望の眼差をむけつつ、こそっと帰ってきました。

※本間先生どこ行ってしまったんやろう・・

演題について

1,乳頭ピット黄斑症候群に併発した全層黄斑円孔の対し硝子体手術を施行した1例 杉浦楓

Pitmacularsyndromeは、pitに連続した剥離だと思っていたけど、提示症例はschisis。ただ中心窩は剥離していて、MHがある。この全層MHが珍しいらしい。手術は翻転したILMをピットとMHに充填。Schisis改善しないので、乳頭耳側に光凝固(200μm100mW0.2sec10発)。それでも改善しないので、2ヶ月後追加光凝固して、一旦MH再燃した後再閉鎖、改善へ・・。手術が有効だったのか、光凝固だけでも良かったのか、併用したから治ったのか・・・?

2,ガンシクロビル点眼投与によるサイトメガロウイルス角膜ぶどう膜炎の臨床経過  田上優佳

サイトメガロウイルス角膜ぶどう膜炎治療は、通常ガンシクロビル点眼とステロイド。まだ決まったレシピはない?角膜内皮減少阻止と眼圧コントロールが目標。再燃すると内皮減少リスク高いが、どうればいいのか・・・不明?内皮減少群と減少しなかった群を比較検討したけど、特に差がない(見つけられない?)。

※前房水中のウイルス量と眼圧上昇・内皮減少が関係するという報告もあり、だったら、早めに前房水のウイルス量を減らす工夫が必要で、現時点では自家製剤のガンシクロビル点眼かなく、一刻も早く日本でも0.15%ガンシクロビル・ゲル化製剤が登場してほしいな。

https://www.rohto.co.jp/news/release/2021/0720_01/ 

3,特発性黄斑前膜の硝子体手術における習熟度と手術時間及び短期予後についての検討 切石達範

特に差がなかったという話なのだが、術前後のOCT所見・Mチャートデータなどを比較すればどうなのかな。またILMはどう処理しているのでしょう?

4,ポリープ状脈絡膜血管症に対するアフリベルセプトの必要時投与 大中誠之

関西医大オリジナルmTAEではなくPRNの評価らしい。導入後一旦良くなって、その後徐々に悪化というパターン。PRNの方針を厳格に守ればもっといいはず?

5,滲出型加齢黄斑変性に対するラニビズマブのバイオシミラーの短期成績 木村元貴

バイオシミラーでも、特に問題がない・・・

6,滲出型加齢黄斑変性に対するファリシマブへの切り替え症例の短期治療成績 永井由巳

mTAEの場合、50%は治療間隔延長できる。滲出(-)なら60%近く延長。それぐらいの効果はあるのかな。

※加齢黄斑変性は見つける事に全力を上げていて、見つけたあとは大学にお任せなので、新しい薬剤は、治療間隔が16週間まであけれる・・ぐらいしか印象がありません。


by takeuchi-ganka | 2023-06-30 18:27 | Comments(0)

大阪市旭区にある竹内眼科医院です。開業医も日々勉強。


by takeuchi-ganka
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