第455回 大阪眼科集談会 その1(1259)

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流石にそろそろ夏も終わりにしてほしいな・・

1 眼瞼縁にみられた濾胞性リンパ腫の1

〇綾 はるか、切石達範、山本優一、盛 秀嗣、佐々木香る、髙橋寛二(関西医大)

眼瞼に発生する悪性腫瘍としては、脂腺癌、基底細胞癌、扁平上皮癌、そして悪性リンパ腫などがあり、眼付属器の悪性リンパ腫の殆どがMALTリンパ腫だと。70歳女性。両眼眼瞼縁に多発する結節性腫瘤。皮膚科で結節性病変があってシクロスポリンで治療していたが、眼瞼縁の病変は反応なし。

眼瞼縁の生検では、悪性所見なかったが、その後増加してきた皮膚病変の生検をRead systemで判定すると、全身的な濾胞性リンパ腫と診断され、リツキシマブ投与により改善が得られた。

READsystem(R)/WSI悪性リンパ腫統合解析

https://data.medience.co.jp/guide/guide-07010024.html 

http://irebla.or.jp/wordpress/wp-content/uploads/8b8e40b1dd3a8926fae693a752492bf6.pdf

2 淀川キリスト教病院における小児ぶどう膜炎の臨床的特徴

〇中井 慶、谷川 彰(淀川キリスト教病院)、村田卓士(むらた小児科)

16歳以下のぶどう膜炎。7年間で2035眼。9歳ぐらいと14歳ぐらいに二つの山がある。両眼の汎ぶどう膜炎が多く、主訴は、充血がトップで次が痛み。なかなか僅かな目のカスミなんかでは受診してくれない。自分の僅かな経験では、光を見ると痛いってのが多いかな。視力が良好なことが殆ど。原因不明が圧倒的に多い。治療は前眼部だけなら点眼のみで可能だが、汎ぶどう膜炎の場合は、ステロイド内服、免疫抑制剤、生物学的製剤などが必要となる。炎症の評価にはレーザーフレア・セルメータ、眼底観察には、広角眼底カメラが有用。

3 関節リウマチに合併した上眼静脈血栓症の1

〇林 拓、北口善之、森本 壮、下條裕史、藤野貴啓、河本晋平、西田幸二(大阪大)

上眼静脈:

https://visual-anatomy-data.net/circulatory-system/vein/detail-superior-opthalmic-vein.html

上眼静脈血栓症(superior orbital vein thrombosis : SVOT

様々な原因で、ここに血栓ができる。感染性のこともあれば、非感染性のこともある。眼痛・眼瞼腫脹・眼球運動障害・視力低下。少し後方の海綿静脈洞血栓症となると更に重篤らしい。

68歳女性で、関節リウマチがあって、右蝶形骨洞の真菌症の手術したのだが、その前から右眼痛・眼瞼腫脹あって、改善しない。眼球運動障害もあり(上・内・下)。右眼乳頭浮腫も・・。CT/MRIで上眼静脈拡大・血栓(+)。まず抗菌剤を入れて、眼痛・眼球運動障害改善した後、ステロイド投与。関節リウマチに合併したSVOTだが、経過から判断すると感染性・・?

※関節リウマチに使われていた薬剤は、トシリズマブ

https://medical.nikkeibp.co.jp/inc/all/drugdic/article/556e7e5c83815011bdcf833c.html 

※最初使われた抗菌剤は、アモキシシリン・クラブラン酸

https://hokuto.app/antibacterialDrug/78MHz8ClBxkmNf7x1mch 


by takeuchi-ganka | 2023-09-05 14:50 | Comments(0)

大阪市旭区にある竹内眼科医院です。開業医も日々勉強。


by takeuchi-ganka
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