ダイコプティックトレーニング(第457回大阪眼科集談会から)(1282)


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都島本通の交差点かな。今もある交番が正面の建物

10 バーチャルリアリティ(VR)を用いたダイコプティックトレーニングを試みた不同視弱視の一例

○森本 壮、藤野貴啓、河本晋平、北口善之、下條裕史、西田幸二(大阪大)

これは興味深い発表だった。優秀なORTのお陰で、当院でも一応弱視治療をしている。例えば不同視弱視があって、眼鏡装用だけでは視力がでなければ、アイパッチを行うこともあるが、34歳ならアイパッチできても、78歳なら難しいことも多いし、実際何時間アイパッチしているのかは患者・保護者の申告だのみになる。このダイコプティックトレーニングはそんな問題を解決してくれるかもしれない?

https://www.seevividly.com/info/Lazy_Eye_Treatments/Dichoptic_Training 
https://www.eyephy.com/luminopia-study-for-amblyopia-lazy-eye/ 

https://nova-sight.com/curesight-amblyopia-treatment/ 

紹介されていたのは、VRで左右眼に別々の画像を見せて、両眼とも見えていて初めて行えるゲームなどをさせる。集中してゲームを行うことが弱視治療となる。ゲームの点数が上がれば、弱視眼の視力が改善している可能性があるし、改善の程度は定量的。治療時間(ゲーム時間)は記録されているので、『頑張って1時間アイパッチしました』という申告よりは客観的。ただ、VRのゴーグルサイズの問題もあり、3歳で始められるかどうかは微妙だが、5歳以上なら問題ないらしい。ちょっと治療開始が遅くなり7-8歳になってしまったケースは、良い適応らしい。

 どれだけ商業ベースになるのかが問題だが、将来ゴーグルはもっと子供用のものもできてくるだろうし、ゲームソフトも洗練されてくるだろう。今後要注目分野です。


by takeuchi-ganka | 2024-01-15 18:05 | Comments(0)

大阪市旭区にある竹内眼科医院です。開業医も日々勉強。


by takeuchi-ganka
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