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第458回大阪眼科集談会 (その2)(1289) リンパ腫

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藪の中で突然現れた可愛い小鳥 アカハラ?


3,両眼の上下眼瞼結膜円蓋部に限局した原発性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫の1例 済生会野江

眼付属器の悪性リンパ腫の80%以上がMALTリンパ腫(mucosa-associated lymphoid tissue)(両眼性が1015%)で、予後良好だが・・・。今回は、DLBCLdiffuse large B-cell lymphoma)。

49歳女性。結膜の一部じゃなくて、両眼上下結膜円蓋部にサーモンピンク色調の腫瘤。切除 ⇒

  1. ホルマリン固定:病理組織・免疫染色⇒DLBCLの診断
  2. 生標本:フローサイトメトリー(大細胞・B細胞性・κ/λ>10)、染色体検査(異常なし)
  3. 凍結保存:遺伝子再構成が必要になった場合に備えて

治療:化学療法(PR-CHP)で寛解。放射線治療(-)

ポライビー®(ポラツズマブ ベドチン)とR-CHP療法[リツキサン®(リツキシマブ)、シクロホスファミド、ドキソルビシンおよびプレドニゾン]の併用

https://www.chugai-pharm.co.jp/news/detail/20211217170001_1180.html 

※甲状腺癌併存?⇒手術

4,脈絡膜MALTリンパ腫に対しリツキシマブ単独投与にて視力改善と長期寛解を得た1例 大阪公大

77歳男性。脈絡膜原発のMALTリンパ腫が拡大して、結膜へ浸潤。この時点で、サーモンピンクの腫瘤見られる。ただ、脈絡膜原発リンパ腫が原因でSRDもあり、Bモードエコー(剥離)、OCT(剥離)、FAG(低蛍光)、MRI・・様々な画像診断で描出されている。結膜腫瘤を生検して診断がつき、リツキシマブ単独治療で徐々に改善。

※リツキシマブ:B細胞というリンパ球の表面に現れるCD20(表面抗原)を選択的に結合する抗体薬で、分子標的治療薬の一つ。
治療:

  • 放射線療法
  • 化学療法:リツキシマブ、R-CHP療法、BR療法
  • 抗菌薬加療:テトラサイクリン、ドキシサイクリン

5,抗VEGF薬が奏功した網膜静脈分枝閉塞症を伴う視神経乳頭近傍の網膜細動脈瘤の1例 中尾力登(近大)

そう言えば、つい最近視神経乳頭からちょっと離れた部位の網膜細動脈瘤(RAM)がBRVOを引き起こした症例を経験して、大学に送ったなあ・・。発表では視神経乳頭近傍に出来たRAMが網膜静脈分枝閉塞症を伴い、SRD(+)。アイリーア投与のみで、RAMBRVOも共に改善した。

図は自験例


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by takeuchi-ganka | 2024-02-19 17:18 | Comments(0)

大阪市旭区にある竹内眼科医院です。開業医も日々勉強。


by takeuchi-ganka
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