第464回大阪眼科集談会 その1(1333)
2025年 02月 20日

1 長期経過を観察できた高AC/A比型調節性内斜視の2例の報告
○西川優子、菅澤 淳、廣川貴久、柊山友里恵、松尾純子、喜田照代(大阪医薬大)
High AC/A型調節性内斜視のAC/A比の経時的変化を観察するという、私にとっては、マニアックな発表。(※High AC/A型⇒近見内斜視が遠見内斜視より10⊿以上大きいもの)
症例1:4歳からエグゼクティブタイプの眼鏡、6歳から累進多焦点眼鏡
20以上あったAC/A比は、徐々に減少して26歳で5.2に。累進多焦点眼鏡終了。
症例2:アイデアル型からエグゼクティブ型へ(7歳)。12歳で累進多焦点眼鏡。13歳単焦点。14歳眼鏡終了。AC/Aは当初13-14。最後は7ぐらいに。
アイデアル型やエグゼクティブ型は外見上問題があるので、大きくなったら累進レンズに。遠近の斜視角が減少してきたら、単焦点に。
2 ラパリムスが奏功した再発眼窩内血管腫の一例
○恵美陽治、森本 壮、北口善之、西田幸ニ(大阪大)
https://rapalimus.nobelpark.jp/
mTOR阻害薬は、『はじめ臓器移植後の免疫抑制薬として開発されたが,のちに悪性・良性腫瘍に対する抗腫瘍薬,ステント血栓症予防薬として応用が広がった』。その後、眼窩内血管腫のような切除や硬化療法が困難な『難治性リンパ管系疾患』に対して使われるように。
7歳女児。左球後の眼窩内血管腫。部分切除したが、その後も再発・寛解を繰り返す。ラパリムス投与後著明に改善。(とりあえず寛解したけど、長期的にどうなのだろう・・・)
3 自然軽快がみられたuveal effusionの1例
○鳥羽山千尋、平山公美子、山本 学、本田茂(大阪公大)
かつて、宇山先生の元にUveal effusionの患者さんが集まり、よく湖崎が担当していて、論文書いてた記憶がある。狭い術野の中で、強膜開窓術をやっていた。当時、強膜肥厚に伴う脈絡膜静脈の還流障害で発症するものが、真のUES(だいたい当時UESなんて略しなかったけど)で、UESⅢ型は、真のUESではない・・理解されていたような気がする。強膜が厚くないUESは別の疾患概念なのかも。提示症例は、81歳女性で、眼軸はちょっと短いぐらいの普通の目。網膜剥離・脈絡膜剥離が出たり消えたり・・・。結膜血管の拡張蛇行が示唆しているのは、渦静脈より下流の循環障害?本来のUESとは別の、関節リウマチに関連した血管炎に伴う循環障害が誘因なのかもしれないと・・。
https://retinatoday.com/articles/2018-sept/management-of-uveal-effusion-syndrome

