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これからの小児の近視治療に向けて(その2)(1340)

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花見@毛馬の閘門


今回発売される低濃度アトロピン点眼の臨床試験(ORANGE STUDY

5歳から15歳の近視患者(299名)を3群に

  • ①プラセボ点眼
  • 0.01%アトロピン点眼
  • 0.025%アトロピン点眼

まず2年間点眼して、その後の2年間は、

プラセボ群は①②③の3群に

  • ②の0.01%アトロピン点眼群は、①と②に
  • ③の0.025%アトロピン点眼群は、①と③に

結果、濃度依存性に近視化抑制・眼軸長伸長抑制効果が確認された。

最初の2年間⇒

プラセボ・0.010.0253群の評価はアトロピンの濃度依存性に近視進行抑制効果が確認された。0.01でも抑制効果あるが、0.025の方がより効果が強い。

次の1年間⇒

  • プラセボ群はプラセボ・0.010.0253群に分かれるがこれは当然濃度依存性に近視進行抑制。
  • 0.01%群は、プラセボと0.025に分かれるが、プラセボは抑制効果ゼロとなり、0.025は抑制効果が強くなる。0.01%だと中止してもリバウンド(-)のよう・・
  • 0.025%群は、プラセボと0.025継続群に分かれるが、プラセボになると、比較的急速進行するらしい。最初からプラセボより進行速度速い。0.025継続群は、近視抑制効果も継続。

結果、0.025%アトロピンなら、近視進行は40%以上抑制可能らしい。眼軸長も30%以上伸長抑制。ただ、どうしても、眩しい・視力低下・グレアなどが10%以上で見られ、まれに中止せざるを得ないことも。まあ少しは本来の調節力麻痺・散瞳効果が現れたということだろうか。

また、0.025%で治療していて、プラセボにスイッチすると、近視進行抑制は解除されるようです。また1%アトロピンのような強烈なリバウンドはないようですが、それでも、プラセボよりは、強い近視進行になるらしい。

これからの小児の近視治療に向けて(その2)(1340)_f0088231_09261128.jpg

個人的見解

 この結果を見れば、強い副作用(眩しい・見にくい・・)がなければ、使用する価値は十分あると思うし、特に小学校入学前後に近視が発症しているケースでは、高度近視(病的近視)予防の為にも、点眼治療を開始した方がいいのかもしれない。

ただ、これだけで十分という訳ではなく、今までの近視進行抑制に関する様々な話を総合すると、

  • 1,リジュセアミニ点眼(0.025%アトロピン点眼)
  • 2,毎日2時間以上の屋外活動(350400nmの紫光を浴びる必要性)
  • 3,眼鏡を作成する場合には、350400nmの紫光をカットしないレンズを使用

近視抑制眼鏡(DIMS眼鏡)やソフトコンタクトレンズ(MSight)は日本では入手不可能で、オルソケラトロジーは、高価だし自分のポリシーに合わないので、私がお勧めする近視進行抑制対策としては、上記の3つとなる。

強くお勧めする訳ではないが、以下の3つも近視進行抑制対策になるらしい・・

※お勧め食材:マグロ、イワシ、サンマ、サバ、アジ、鰻(蒲焼)・・・など

  • 3,塩酸ブナゾシン点眼(保険適応外)


by takeuchi-ganka | 2025-04-07 09:44 | Comments(0)

大阪市旭区にある竹内眼科医院です。開業医も日々勉強。


by takeuchi-ganka