色覚異常2(第二異常のシミュレーション)

所謂、色覚異常(色盲・色弱)というのは、殆どの場合、先天性の赤緑の異常を指します。この先天赤緑異常には、第一異常と第二異常があります。この頻度ですが、男性の5%、女性の0.2%と、圧倒的に男性に多く見られ、日本人全体では、300万人程度と言われています。第一異常と第二異常の頻度は1:3.0~3.5と第二異常が3倍程度です。同じ第一異常でもその程度は様々で、かつて色盲と呼んだ強度から、色弱と呼んだ軽度まであるのです。欧米ではAB型の血液型(3%)よりも頻度が多いぐらいですので、異常という名を嫌い、色覚特性のひとつだと騒ぐ人たちの気持ちも無視できないか・・・(本当は、異常 abnormal じゃないので、色盲 color blind と呼ぶべきだという人もいるのです。)

では、実際に、色覚異常の人は、どんな見え方をしているのでしょうか?色覚シミュレーションのソフトを入手したので、一番頻度の高い、第二異常の見え方をシミュレーションしてみます。ただ、このシミュレーションは、2色型色覚(いわゆる色盲)なので、異常3色型(いわゆる色弱)の人は、ここまで極端でないと思いますが、参考になると思います。ちょっと出かけてスナップを撮ってきましたので、それを変換して提示します。この程度なら、日常生活に支障ないと感じる写真もあれば、時には、これは見にくいと感じる写真もあります。先ずは、参考までに・・・
最初がオリジナル、次が第二色覚異常の順で提示します。

1)先ず、私が撮影した芸術的な?夕陽の写真です。第二異常だとちょっと味気ない程度。
f0088231_18484167.jpg
f0088231_18485999.jpg


2)交通信号の赤です。第二異常だと、木々の緑と同じ色で、あまり目立たないです。
f0088231_1901041.jpg
f0088231_1903524.jpg


3)ただの町並みですが、第二異常だと、少し殺風景な印象ですが、日常生活には問題が無いというのは、この写真でもわかるような気がします。
f0088231_1921982.jpg
f0088231_1965297.jpg


4)当然ですが、この青い交通標識は、全く同じです。
f0088231_199087.jpg
f0088231_199174.jpg


5)でもこの赤い電光掲示は、少しコントラストが低く見にくいでしょうか・・
f0088231_1993853.jpg
f0088231_1995036.jpg


6)病院の非常口もあまり目立ちません。
f0088231_19103464.jpg
f0088231_19105351.jpg


7)まもなく、一番美しい季節になる紅葉も、かなり色合いが異なります。
f0088231_19111734.jpg
f0088231_19112990.jpg


8)菖蒲園はちょっとびっくりです。
f0088231_19115816.jpg
f0088231_19121230.jpg


9)甲子園の7回裏はこんな感じ。
f0088231_19123430.jpg
f0088231_19124851.jpg


つまり、オリジナルとあまり変わりない状況から、オリジナルとは全く異なった印象であったりすることもあるのです。我々もこのことをもっと知る必要があるでしょうし、国や公共機関も当然同様で、交通標識や非常灯などは、配慮が必要でしょう。また、色覚異常の人も、自分のおかれている状況を把握しておくことも必要なのではないでしょうか・・
by takeuchi-ganka | 2006-11-14 19:16 | その他 | Comments(0)

大阪市旭区にある竹内眼科医院です。開業医も日々勉強。


by takeuchi-ganka
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31