第466回大阪眼科集談会 その1(1345)
2025年 06月 18日

第466回大阪眼科集談会
1 眼内レンズ亜脱臼に対し下方強角膜創から眼内レンズを摘出した3例
○白木彰彦、﨑元 晋、大家義則、相馬剛至、臼井審一、佐藤茂、松下賢治、前野貴俊、西田幸二(大阪大)
好ましい状況なのか、そうでないのか不明だけど、眼内レンズの(亜)脱臼症例を見ることは珍しくない。ぶどう膜炎やPEが多い気がする。眼内レンズを摘出するとき、将来上方からレクトミーが必要になる可能性があったり、既に上方に濾過胞があったりすると、下方から眼内レンズを摘出することが必要となる。
2 covid-19ワクチン接種後に生じたAZOORの1例
○東田太一、上野洋祐、本田 茂(大阪公大)
covid-19ワクチン接種後、いつ頃までの発症が、因果関係ありと言えるのだろう。接種後すぐでも、因果関係ない場合もある筈で、因果関係の証明って難しそう。少なくとも、covid-19ワクチン開始後、以前と比べて発症する頻度が増えていなければ因果関係なんか考えにくいのだが、どうなのだろう・・。たとえワクチン接種後すぐに発症したとしても・・
急性帯状潜在性網膜外層症(Acute Zonal Occult Outer Retinopathy):若い女性、チカチカする、視力低下・視野欠損、乏しい眼底所見、自然回復(+)
https://www.nichigan.or.jp/Portals/0/resources/member/guideline/azoor.pdf
今回は、ワクチン接種は4ヶ月前と3ヶ月前の2回。若い男性で眼底所見異常(-)、OCT所見(外層障害)・FAF輝度上昇・多局所ERG所見(電位低下)などからAZOORと診断。ビタミンC+パントテン酸配合錠で経過観察(何のことかと思ったらシナール)。2ヶ月後にはすべて回復。
※ワクチン接種後発症について、ちょっと検索すると、2022年網膜硝子体学会で東海大学からAZOORの報告(+)。2024年獨協医大からはMEWS様眼底、順天堂大からAZOORなど報告は相次いでいる。他にも様々な疾患の非常に多数の報告があり・・
https://jsvrc.jp/wp-content/uploads/2024/01/kaiken240111_006.pdf
3 眼軸長測定法とケラトリング径が眼内レンズ度数計算式の予測精度に与える影響
○木下雅貴、後藤 聡(大阪大)、前田直之(大阪市)、野田徹(国立病院機構東京医療センター)
西田幸二(大阪大)
眼軸長測定は、眼内レンズ度数計算の上で非常に重要。透過屈折率換算法で眼軸長測定する透過屈折率眼軸長とセグメント屈折率換算法を用いたセグメント眼軸長があり、後者を用いると、長眼軸の過大評価と短眼軸の過小評価が是正される・・・・・?ただ、よく検討すると、ARGOSがOA2000より予測精度が優れていたのは、ケラトリング型が小さいからかもしれない(らしい)。
※より高い精度で眼内レンズ度数計算を行う為の研究。
4 Kahook Dual Blade、T-hook trabeculotomyの術後1年成績
○星野凱毅、近江正俊、盛 秀嗣、石野雅人、切石達範、大庭慎平、石本敦子、志水義尚、川﨑桃子、大中誠之、今井尚徳(関西医大)
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36457889/
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36457889/#&gid=article-figures&pid=figure-1-uid-0
眼圧下降・点眼スコアなどはほぼ同等で、一過性高眼圧がT-hookの方が少ない。術後炎症+出血が一過性眼圧上昇の原因と推定し、術後炎症が少ないことがT-hookのメリットと推定している。だったら谷戸式と比べたら全く一緒だったりしないかな・・。iStentやストリームラインならもっと術後炎症少なそう。
※しばしば登場する術後点眼スコアだが、点眼を追加するかどうかって、明確な基準を設けているのだろうか。主治医の主観的な判断なら、あまり意味がないのでは・・・・といつも思ってしまう。

