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第468回大阪眼科集談会 その1(1355)

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漫画でもありえないような活躍。6回無失点10奪三振。100マイルの剛速球に、エグいスイーパーと消える魔球(スプリット)。投球終えると急いで準備して、先頭打者ホームラン(恐怖の弾丸ライナー)、その後も、場外に消える超特大ホームラン、最後がバックスクリーン左奥へのホームラン。そして、地区優勝を決めてしまってMVP。規格外、ベーブ・ルース超え、宇宙人・・・もう言葉が見つからない素敵な大谷くんでした。


1,大阪医科薬科大学病院ロービジョン外来における福祉支援との連携について検討(大阪医薬大)

ひとつの病院のロービジョン外来の試みとしては、立派な試みだと思うのだが、 ロービジョン外来での福祉支援を必要としている患者さんの数は膨大で、現実には、その中のほんの一部の人だけが、ロービジョン外来に辿り着いているような気がしています。例えば、網膜色素変性症にしても、加齢黄斑変性にしても、末期の緑内障にしても、全員がとっても困っていて、何らかの福祉支援を必要としていますが、全員をロービジョン外来に紹介したら、パンクしてしまうやろなあ・・・

2、抗AQP4抗体陽性の梅毒性両眼視神経乳頭炎の1例(大阪公大)

まず、梅毒の患者さんが増えている社会背景あり(ここが一番のネック)。患者は51歳男性(日系欧米人)。性交渉で梅毒に罹患した後、比較的短期間で両眼のかすみ、視神経乳頭腫脹。ただ、梅毒の検査STSTP抗体、TP抗原陽性とともに、抗AQP4陽性。髄液もTP陽性で神経梅毒。梅毒のステージとしては、第1期、第2期で生じた早期神経梅毒。

ペニシリン治療で改善。抗AQP4抗体陽性はたまたまなのか。偽陽性の可能性はないのか・・。両眼のかすみの自覚はあったが、視力・視野ほぼ異常ないが、それでも梅毒による視神経炎だっただろうか。ステロイドを使うことなく、梅毒による治療で改善したので、早期神経梅毒による視神経炎と判断。

3,有痛性眼筋麻痺をきたした慢性炎症性脱髄性多発神経炎の1例(大阪大)

30歳女性で、両下肢しびれ、筋力低下があり、慢性炎症性脱髄性多発根神経炎(CIDP)と診断されている。またまた初耳病名だが・・^^; そこに左眼痛と複視。

⇒『慢性炎症性脱髄性多発根神経炎(CIDP)は、手足の運動や感覚をつかさどる末梢神経に原因不明の炎症が起こり、運動機能の障害(手足に力が入らない、物をうまくつかめない、歩きづらいなど)や感覚障害(手足がしびれる、熱さや冷たさを感じないなど)が起きる病気です。』・・・・・・掴み所がない疾患。

CIDPで治療中(プレドニン4mg内服)の患者さんが、左の眼痛と複視(外方運動制限)。他に原因なさそうで、CIDPが原因と考えてステロイドパルスして改善へ。

4, 光干渉断層計による初期病変捕捉が有用であった原発性硝子体網膜リンパ腫の1例(関西医大)

82歳女性。1ヶ月前から左眼の霧視。OCTRPEの波状所見。RPE rippling?

この論文を参考にするなら、今回の症例は、左側のsub-RPE lymphomatous lesionsかな。最も多いタイプ。当初、炎症性疾患を疑われステロイドを投与したら消退したが1年ほどして、来院されると、病巣は拡大し、右側のintraretinal lymphomatous lesionsに。硝子体にも炎症波及。広範囲に渡る黄白色病変+硝子体混濁。原発性硝子体網膜リンパ腫かサイトメガロウイルス網膜炎と判断。前房内ウイルス(-)、ガンシクロビル無効。最終的に、網膜下白色病変を生検して、PVRLの診断。MTX硝子体注射で寛解。つまり、もしsub-RPE lymphomatous lesions』の段階で、確定診断できてMTX硝子体注射できていたら、視機能を守れる可能性があるかも・・


by takeuchi-ganka | 2025-10-20 10:21 | Comments(0)

大阪市旭区にある竹内眼科医院です。開業医も日々勉強。


by takeuchi-ganka