第469回大阪眼科集談会 その1 (1360)
2026年 01月 21日

第1演者 緑内障点眼後の眼圧低下に伴い近視化を呈した放射状角膜切開術後眼の1例(大阪大 石川紗希)
今どきRK術後の患者さんを見ることは稀になったのだが・・・。30年前にRKされていて、緑内障もあり、朝点眼すると見えにくくなり来院。すると、緑内障点眼後、眼圧上昇と平行して、角膜の屈折力が強くなり、同時に中心角膜厚も減少し、近視化していたことが判明。
緑内障点眼歴も長そうなのに、なぜ今頃?これはRK症例の多くに言えることなのか?この症例はRKの深さとかが普通ではなかったのか?レーシックではこのような報告はないのだろうか?眼圧下降以外に、緑内障点眼の副作用(角膜浮腫)などは関係しないだろうか・・疑問は残るなあ・・
※そういえば、miniRKなどと言って、多数報告していた先生いたけど、どうなってるのかなあ・・・
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC8978266/
“Rapidand reversible alteration in corneal contour and power associated with
Netarsudil/Latanoprost”
第2演者 圧迫性視神経症を伴う最重症の甲状腺眼症に対してテプロツムマブが奏功した一例(大阪公立大 石川早希絵)
https://www.tepezza-pts.jp/tepezza/info
⇒『テッペーザは、自己抗体※の代わりにIGF-1受容体に結合することでIGF-1受容体のはたらきを抑え、炎症、脂肪の増加、筋肉の肥大化を抑制。これにより、眼球突出や眼球運動の改善が期待できる。』
高齢(90歳)、甲状腺全摘後、急性発症の重症の甲状腺眼症、特殊症例のよう・・・。
高齢だが、視力低下(0.05)、CFF低下、眼球突出、眼球運動障害、眼痛・充血・・・・など最重症甲状腺眼症と診断され、テプロツムマブ投与され、奏功した。眼球運動障害は残っているようだが・・
※今回は高齢でもあり、ステロイドパルスを飛ばして、テプロツムマブ投与。
※オキュロフェイシャルクリニックの鹿嶋先生のフェイスブックから
『テプロツムマブが販売開始になりました。1本約100万と高額な薬。50キロ未満は1回1バイアルだけど50キロ以上は1回2バイアル使用。3週ごとに8回行うので、50キロ未満は800万、50キロ以上は1600万医療費がかかる。自己負担がどれくらいになるか計算してみました。まず月のどこから始めるかでも負担額が異なります・・・・・・。次に自己負担額のトータルを計算してみました。月収によって上限額が異なるのですが、区分アの方で120万、区分イで80万、区分ウで40万、区分エで30万』
※彼は、トリアムシノロンを眼窩先端部に効かせる方法を推奨されていて、ステロイドの全身への副作用を回避できて、著効するなら、安価で言う事無し?
第3演者 NICUにて経験したAicardi症候群の二例 (大阪医薬大 板垣由実)
- https://www.shouman.jp/disease/details/11_26_069/
- https://eyerounds.org/atlas/pages/Aicardi/index.htm#gsc.tab=0
⇒こんな眼底所見が示されていた。脳梁欠損、てんかん性スパズムに加えて、眼科的にこのような脈絡膜欠損の所見があれば、診断しやすいようです。
第4演者 網膜中心静脈閉塞症の黄斑浮腫に対して乳がん術後化学療法のベバシズマブ全身投与が著効した一例(市立貝塚 白木多賀子)
網膜中心静脈閉塞症で黄斑浮腫が発症し、何度もIVRしていたが(19回)、乳がんが再発して、ベバシズマブとパクリタキセルが全身投与されていた1年間は、ME再発なかった。その後ベバシズマブが中止されるとME再発。どうやら、全身投与されたベバシズマブがCRVOのME再発を抑制していたらしい。
第5演者 偽翼状片術後の小児ステロイド緑内障に対して隅角内視鏡併用マイクロフックロトミーを施行した一例(大阪大 岩崎歩)
ベタメタゾン点眼をリスクを冒してでも長期間点眼せざるをえない前眼部病変があり、結果ステロイド緑内障発症。前眼部病変の影響(角膜混濁)で、通常のロトミーintrnoができないので、隅角内視鏡を用いたロトミーへ。内視鏡がなくても、ロトミーexternoで十分だと思うけど。
皆さんが扱った症例の中で、特に印象に残った治療法や治療過程はありますか?


