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第471回大阪眼科集談会 その1(1365)

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オンデマンドで聞いてもいいのだけど、春雨の降る中久しぶりにオーバルホールへ。最後まで聴くのは辛いので、難解な特別講演はオンデマンドでじっくり聴こうかな。せっかくオーバルホールまで来たので、いつものように、出入橋のきんつば屋できんつばを買いました。あのおばあちゃんがいなかったけど、大丈夫なのかなあ・・

第471回 大阪眼科集談会プログラム

日時:令和8年4月4日(土)14:00-17:00  場所:毎日新聞オーバルホール

1 片眼硝子体出血と両眼性虚血性網膜動静脈炎を生じた結核性ぶどう膜炎の一例

竹島由樹、藤本聡子、林 信(大阪大)、白木多賀子(市立貝塚病院)、前野貴俊、 西田幸二(大阪大)

結核は網膜静脈炎/網膜静脈周囲炎(結核性網膜血管炎)の原因として古くから知られており、医師になりたての頃も病棟で何例か経験した記憶がある。病因は①結核菌の血行性播種による直接感染、②結核菌抗原に対する遅延型過敏反応など免疫学的機序の両方が想定されいて、①には結核治療、②にはステロイド投与。通常は併用するのだろうか・・。

65歳女性に両眼にBRVOがあって、その後硝子体出血をきたしたと・・紹介受診。ただ、この時点でグラアルファ点眼しているので、恐らく両眼とも眼圧上昇していたのだろうが、その時に隅角鏡入れてたら、NVPASが見つかって、もう少し早期に診断に辿り着いたきがするなあ。FAしたら、広範囲に無血管野があって、クオンティフェロン陽性で、結核による閉塞性網膜動静脈血管炎とそれによる血管新生緑内障を強く疑い、結核治療を行って改善へ・・

2 抗AQP4抗体、抗MOG抗体陽性視神経炎の臨床経過

林 真衣、春名優甫、田上瑞記、坂井 淳、三澤宣彦、伊藤義彰、本田 茂(大阪公大)

AQP4抗体陽性:視神経脊髄炎スペクトラム障害(NMOSD)の一表現型で、比較的中年以降、女性に多い。視神経炎は長い連続病変(ロングセグメント)になりやすく、視交叉~視索を巻き込むことも多い。

MOG抗体陽性独立した「MOGADMOG antibody-associated disease)」の一表現型で、小児~若年成人に多く、性差は目立たないか軽い。視神経炎では視神経の肥厚・造影が目立ち、しばしば前部視神経優位。脊髄病変はAQP4ほど長大でないことが多い。

※抗AQP4抗体陽性視神経炎の方が、抗MOG抗体陽性視神経炎より明らかに視力予後不良と報告されており、MOG-ONMS-ONに近いレベルまで回復することが多い。

3 肺腺癌に対するアテゾリズマブ投与後に発症したぶどう膜炎の1例

友田彩子、三木克朗、尾辻 剛、西村哲哉(関西医大総合医療センター)、今井尚徳(関西医大)

免疫関連有害事象(irAE Immune-Related Adverse Event)とは、免疫チェックポイント阻害薬によって免疫が過剰に活性化された結果、自己免疫反応のような形で全身の臓器障害として現れる副作用の総称らしい。免疫機能をうまく操作して癌細胞を叩こうとしているのだが、簡単ではない・・・

https://chugai-pharm.jp/product/irae-compass-plus/whats-irae/index/ 

肺腺癌にアテゾリズマブを使用した段階で、irAE発症は覚悟している筈で、発症したら、臓器別にその重症度をグレード分類して、免疫チェックポイント阻害薬(ICIを中止するかどうか判断することになる。虹彩炎(ぶどう膜炎)の場合は、

CTCAEv5.0「ぶどう膜炎」グレード基準

  • Grade 1:わずかな(trace)炎症細胞浸潤を伴う前部ぶどう膜炎。
  • Grade 21+ 2+ の炎症細胞浸潤を伴う前部ぶどう膜炎。
  • Grade 33+ 以上の炎症細胞浸潤を伴う前部ぶどう膜炎、または中等度の後部ぶどう膜炎、もしくは全ぶどう膜炎。
  • Grade 4:罹患眼の最高矯正視力 0.1 以下。
  • Grade 5:なし(ぶどう膜炎単独では定義なし)。

※提示症例は、グレード3なので、ぶどう膜炎の治療しつつ、原則ICI中止なのだが、ちょっと中止しにくい・・気がするけど。


by takeuchi-ganka | 2026-04-06 11:31 | Comments(0)

大阪市旭区にある竹内眼科医院です。開業医も日々勉強。


by takeuchi-ganka