シニアグラスを理解する為に4
2007年 02月 11日
眼科診療プラクティス6眼科臨床に必要な解剖生理 Ⅹ視機能 16分光透過率分布から

自覚症状がなくても、我々の水晶体は加齢に伴い光を通しにくくなります。勿論白内障があれば、さらに高度の光の通過障害を生じますが、そうでなくても、このグラフを見ると、分光透過率は、約500nmの青い光で、8歳で約80%、25歳で約50%、60歳頃には30-40%程度でしょうか。勿論核白内障があれば、さらに高度に低下します。表では、20%程度。当然、同じ照明でも暗く感じる訳です。当然、高齢になるほど、明るい照明が必要になるのです。ある報告では、20歳代に必要な照明を1とすると、40歳代で2、50歳代で4と言われています。
つまり、年をとれば、明るい照明が必要だということです。