コムスンについて

東京新聞によれば、（http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2007060702022287.html）
『訪問介護最大手のコムスン（東京）の親会社のグッドウィル・グループは六日、厚生労働省がコムスンの八割の事業所について指定を打ち切るよう都道府県に通知したことを受け、コムスンの全事業を七月三十一日付で同じ連結子会社である日本シルバーサービス（同）に譲渡することを決めた。　』そうです。
　介護事業という本来地味な職種のわりに、派手な全国展開のCMを垂れ流す姿に違和感を抱いていましたが、このコムスンを参加におさめるグッドウィル・グループというのは、ディスコの「ジュリアナ東京」や「ヴェルファーレ」を立ち上げたことで知られる人物、折口雅博氏が会長兼CEOをつとめています。
　本来、介護事業者は、介護を必要としている人たちを、今の制度を利用して、なんとか手助けできないかという発想で行われなければ、悲劇を生む事になりかねません。彼らは、今、介護事業に参入すれば、莫大な利益を上げることができると企業家として判断したのでしょう。どうみても、この折口氏は、介護と最も遠いところにいる雰囲気を感じます。
　また、医療にも、株式会社システムの導入が検討されているようです。ただ、株式会社という、本来、利益を上げることを使命とされるシステムが、医療に馴染むでしょうか。私は、古―い考え方を持っていて、医療従事者は、しっかり勉強して、豊富な知識を身につけ、しっかり修行を積んでスキルを磨き、患者さんの身になって、親身になって、医療に当たる。ここに全力投球すればよく、それ以外の部分は、適当でいいし、適当でも何とかなるシステムであってほしいと願っています。医師の収入が激減し、どうすれば、増収になるのかに心を奪われていたら、患者さんは怖いと思うのですが・・。
　このささやかなブログも、勉強した内容の一部を患者さんに提供していくことで、当院の患者さんが、誤った医学情報に惑わされないようにと思い書き始めたものです。特に、
『よくあること』には、基本的内容を列挙していますので、是非ご一読を。