屈折矯正手術について考える:その4 (No268)

その4
conventional なレーシック以外にも、様々な術式が存在するようです。そのいくつかを紹介します。

①Intra-LASIK
マイクロケラトームによるフラップ作成をINTRALASE社のINTRALASE FS60というレーザーで行う方法です。これにより、マイクロケラトームにまつわるトラブルから解放されるとともに、確実に中央にフラップを作成でき、作成するフラップデザインの自由度・精度が向上し、切開面がきれいな上に、通常160μmほどの角膜フラップを100μm以下に薄くできるので、エキシマレーザー照射の対象になる角膜を厚くできるメリットがあるそうです。ただ、本当に、このレーザーによるフラップ作成は、マイクロケラトームより優れているのかどうかについては、私には判断できません。
※マイクロケラトームも、最近は100μm以下のフラップを作成できるものもあるようです。

②wavefront-guided LASIK
この手技は、一時話題になった波面センサー(Wavefornt analyzer)と呼ばれる機械で、眼球の波面収差を測定し、そのデータに基づいて、エキシマレーザーを照射することで、低次収差だけでなく、通常増加する高次収差も矯正して夜間視力の向上だけでなく、2.0以上のスーパービジョンの獲得が可能・・・?という理想のレーシックです。ほんま?

③LASEK(laser epithelial keratomileusis)
 この手技は、LASIKの角膜のフラップを上皮のみのフラップとする手技です。トレパンで角膜上皮を切開しておいて、アルコールで上皮剥離してフラップ作成し、エキシマ照射。
④EPI-LASIK (epipolis laser in situ keratomileusis)
 角膜上皮フラップをepi-keratomeを用いて作成する。
※LASEKと、ともにフラップ関連のトラブルが少ない。薄い角膜にもできる。角膜知覚低下が少ない。ただ、痛みが強く、視力回復が遅い?

⑤ICRS 角膜内リング(intra corneal ring segments)
角膜の周辺部に樹脂でできたリング状のプレートを挿入して、近視の軽減、円錐角膜の進行予防を目的として行われる?まだ、ほとんど行われていない?
 
⑥CK(Conductive Keratoplasty)
 角膜の周辺部を熱凝固し、角膜中央部をスティープ化して、遠視を矯正する方法。

⑦PEA+IOL
 もちろん、通常の白内障手術も、IOL度数を調整することで、屈折矯正可能。

⑧Phakic IOL
  虹彩支持型、或いは毛様溝固定型眼内レンズを入れるだけの術式です。
 Phakic というのは、水晶体のある眼にIOLをさらに入れるという意味です。
※なぜ、このような術式が脚光を浴びつつあるのかを考えると、レーシックの影の部分が見えてくる?レーシックでは、
・高度近視では、意外と精度が落ちる?
・角膜を薄くしても、まったく安全であるという保証は、実はない?
・角膜切除による球面収差の増大?

※ただ、かつて、前房レンズと呼ばれたIOLが起こした角膜内皮障害の危惧はないのでしょうか?どうも、たかが、近視矯正の為に支払う代償が大きすぎるような気がしてしかたありません。
Commented by みみ at 2009-04-26 05:16 x
私が受けた屈折矯正手術はLASEKです。
遠視と乱視だったのですが、最初右目を近視にして、近くのものが見えるようにします。とのことで右目のみで良いとのことでしたが、手術前日になって、やはり左目もしないといけないって言われました。
左目は乱視の矯正でした。手術最後に眼球に氷を置いて冷やしてました。なんでも、私の目の表面に凹凸が沢山あるので、Intra-LASIK
は使えないとのことでした。
ところが手術後、メガネなしで本は読めるようになったのですがドライアイがひどくなり、再度、聞いてみると、涙の測定をした時に0だったから、その方法を取ったと言われました。
先生のおっしゃる通り、軽々しく矯正手術を受けるべきではなかったと反省しております。
by takeuchi-ganka | 2008-04-22 19:22 | その他 | Comments(1)

大阪市旭区にある竹内眼科医院です。開業医も日々勉強。


by takeuchi-ganka
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