カラーコンタクトレンズについて (1363)
2026年 02月 14日

もう何度もこのブログに登場している話題だが、13回目?今回は少し異なった角度から・・
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所謂カラコンのユーザーは若い女性(高校生から20歳台前半)が圧倒的多数なのだろう。恐らく彼女たちの多くは、ネットで(怪しげな)情報を得て、ネットで(適切でないかもしれない)使い方を学び、ネットで購入しているのだと思う。眼科を受診するのは、度数を知りたい時とトラブルを起こした時だけで、定期検査を受けることはほぼない。こんな状況を許しているのは、国の責任だと思うが、今回はその点については、あまり言及しないでおく。コンタクトレンズ処方箋を発行することも多くなったが、購入後、検診目的で受診されることはほぼない。
先日、カラコンで角膜上皮障害を起こした患者さんが来院されたので、使っているカラコンを教えてもらった。『loveil(ラヴェール)』というカラコンだった。それ売っているサイトも覗いてみた。ホームページには、『完全無欠の存在感 倖田來未プロデュース! DIA15.0mm 女神カラコンが追加!メイクに合わせて選べる 魅せつけ派手盛り 上品な惹きつけオトナ盛り・・』などと、派手な記載があった。購入は、デザインを選んで、度数を選んで、注意事項を読んで内容に同意をクリックすれば可能らしい。
注意事項には、事前に眼科を受診、3ヶ月に1回は定期検査、使用方法・使用時間・レンズケアの方法を熟読するように・・・などと書いてあるが、こんなものは販売業者のアリバイ作りなのだろう。要するに、自由に買えるのです。値段はほぼ横並びみたいなので、要するにデザインが決めてなのだと思う。衣服や化粧品を選ぶのと同じように、カラコンも選ぶのだろう。眼科を受診しないと買えないとか、定期検査を受けていないとリピート購入できないという厳格なシステムでない限り、今の状況が変わることはないと思う。いくら高名なコンタクトレンズ専門家が、カラコンの危険性について、力説しようが、メディアが取り上げようが殆ど意味はない。彼女たちにしてみれば、『完全無欠の存在感/倖田來未プロデュース』のカラコンが悪い筈はないのだ。ユーザーに責任がないとは言わないが、個人的には、この購入システムを許容している国(厚労省)に責任があるのと思う。
いつものように前置きが長いが、話はこれから。普通のソフトコンタクトレンズで最もシェアの大きなジョンソン&ジョンソンのホームページを見ると、、J&Jのコンタクトレンズは、酸素透過性を高め、保湿成分を配合し、UVをカットして・・・・・・。要するにより安全で快適なレンズであることに力点が置かれている。
ソフトコンタクトレンズの進化の歴史というのは、より高い酸素透過性を追求した歴史のように思える。このコンタクトレンズが酸素をどれだけ通すのかの指標が、酸素透過率(Dk/t値)で、
- ワンデー アキュビュー® オアシス® MAX 121
- カラコンのloveil(ラヴェール) 非公表
通常のソフトコンタクトレンズでは必ず公開されるこの数値が、カラコンの場合公表されていないこともあるのです。おどろ木ももの木さんしょの木、アッと驚く為五郎^^; 最も重要と思われる素材の安全性が非公表だなんて・・・。ただユーザーもそこにはこだわっていないようで・・
同系統のカラコンで酸素透過率(Dk/t値)が公表されているものを拾うと、
- フレッシュルックワンデーカラー 26
- スターリー 9
なので、恐らくだが、素材から判断すると、loveil(ラヴェール) も9から26の間ぐらいと推定されます。
酸素透過率の変遷(歴史)はおおよそ下記の通りです。
- 1970年代:一桁〜10台(低Dk/t時代)。
- 1980年代:高含水+薄型で20〜30台
- 1990年代:ハイドロゲルの限界として30〜40台が主流
- 1998年以降:シリコンハイドロゲルで100前後〜150
- 2000年代以降:多くの一般的シリコンハイドロゲルが80〜180
つまり派手な宣伝文句で売られているカラコンの酸素透過率は、せいぜい1980年代レベルということになる。40-50年前主流だった素材が使われているのです。物によっては、50年以上前ということもある。若者が使うカラコンだけが、時代遅れの酸素を通しにくい素材で作られていていいのだろうか。
現在売られているカラーコンタクトレンズの現状について、驚いたことががもう一つある。
通常のソフトコンタクトレンズと同じレベルの酸素透過率を有するカラーコンタクトレンズはないのだろうか。ちょっと調べると、Dk/t(酸素透過率)が約187もあるカラコンがヒットした。
- LARME(ラルム)シリコンハイドロゲル WモイストUV(1day)
- LILMOON(リルムーン)シリコーンシリーズ ワンデー
ともにシリコンハイドロゲル素材のようで、これがなんと、40-50年前の素材で酸素をあまり通さないと酷評したカラーコンタクトレンズとほぼ同じ値段で売られているらしい。激安店なら、10枚1760円。ともにマレーシア製というのが、若干気になるが・・・。コンタクトレンズの価額に占める素材の割合はあまり高くないようで、であれば、断然この2種類の高酸素透過性カラコンがいいと思うのだが・・・








